お腹責め(4)脚立から飛び降り

ストーリー

あーーーーっ! 遅れちゃうーー!
エレベーターが閉まるーーー!

明美さんは、全速力で頭からエレベーターに突っ込みました。
どっすん! ぎゃーーっ!

 

知らない人が床からメガネを拾って、立っている明美さんを
見上げて、何か言たいようですが、体がピクピク動くだけでした。
今朝のことです。

 

明美さんは、今日も元気に仕事をしています。
社会人になって1年生です。

明美さんは、自分の会社がとても好きで会社に対して
とても誇りを持っています。

会社は社員のことを、大切に思って色んな反省教育をしてくれるし、
原田課長や千佳先輩も大好きだし、この会社に入社できて
本当によかったな!

毎日がとても楽しいな~! と思っています。

 

お昼過ぎに、千佳先輩が明美さんに言いました。

『小会議室にお茶を6つ持って行って!』
『コーヒーはダメよ!佐山部長は日本茶でないと!』
『それと熱いのをね!けっこううるさい人だから!』

『は~い!』

 

明美さんは、お茶にすぐ取り掛かりました。

熱いお茶、熱いお茶、、どれくらい熱いのかな~?
佐山部長? 知らないな!

明美さんは、6つのお茶を入れて、
それを順番にちょびっとずつ全部飲んでみました。

う~ん? もう一度、、、
味見もしたし、、
これでいっか~っ!

 

ノックをして小会議室に入りました。
すぐに原田課長と目が合いました。明美さんは少しニコッ!としました。
課長は何だか落ち着かない様子でしたが、
失礼します! そう言ってお茶をみんなに配りました。

佐山部長は一番にお茶を飲んでくれました。
書類を見ながら、下を向いたままですが満足そうでした。

 

と、その時です。
佐山部長の、おでこにハエが1ぴき止まっているのです。

明美さんは、すぐにお盆を横のテーブルに置き、その上にあった
書類をいっぱい丸めて素早く部長に近づいて、そのおでこを思いっ切り、

「エイッ!」とたたきました。

パッチン! ぎゃーーっ!

熱チーーっ! あつ アツっ! みんなの声が聞こえました。

 

部長は、床にこけてメガネが外れていました。
そして、床でメガネをかけなおして、そこに立てる明美さんの顔を見て

又、ぎゃーーっ! と叫びました。

 

明美さんは、どこかで聞いた声だな~っと、
しばらく腕組して考えていました。

部長は「すみません!」と言って、逃げるように会議室から
出ていきました。

 

明美さんは、子供の頃からハエはその場で、容赦なくたたいて取るように
教えられていました。おばあちゃんからです。

 

千佳先輩が今日も反省室で明美さんを教育してくれます。

 

(社内規定34条、11項.脚立から飛び降り1時間)

下の動画は反省室の様子です。


千佳先輩は息を切らして熱心に明美さんの教育をしてくれました。
明美さんは、もっと強くたたけばよかったと反省しています。
ハエを逃がしてしまったからです。それと、会社にもハエたたきが
必要なんだと思いました。。