ある休みの日、
私はいつもの森へ行く支度をしています。

 

引き出しから長めのロープを取り出し、リュックに詰めました。
私は、自分がそのロープで何をするのか分かっていました。
でも、実際にはその場に行かないと、どうなるのか分かりません。
間違いないのは、そのロープでお腹締めをすることです。

 

お腹に手を当てロープの匂いを嗅ぐと、麻っぽい?匂いがしました。
とてもしっかりした強い麻縄です。
絶対切れません。例え、お腹がちぎれてもロープは切れない。
そう思いました。

 

このロープでお腹を締める。
私の内臓が潰れるほど締める。
そう思っただけで、もう変な気持ちになりそうでした。
なっていました。

 

森へ着くと、大好きな自然が私を待っていました。
空は晴れて、そよ風が吹いています。
小川のせせらぎが私の心を和ませてくれます。
斜面を降りて、小川のせせらぎをじっと聞いていました。
水は冷たくてとても気持ちいいです。
自然の中に自分が溶け込んでいきます。
来てよかった~あ、、、、、本当に気持ちいい。

誰一人いません。いつもそうです。
私だけの世界が広がっています。私はここが大好き!
いつも通り、細い小道に向かって歩いていきます。

 

道端には名前の知らない、紫の花が咲いています。
膝を曲げ、しばらく、その花を見ていました。キレイ!

 

小道には石や岩があり、横から鋭く尖って
突き出していものもあります。
条件が良ければ、その岩の尖った部分にお腹をめくって、
直接、ぎゅーっと! 押し当てます。

ああーーー 快感!

この森では、
私の架空の彼氏、イレットちゃんが背中を押してくれます。
自然との合体です。感じてしまいます。岩石大好き!

 

岩は、丸い先端よりも、尖っている方が好きです。
内臓の奥まで届き、腸を刺激してくれるからです。
自然の岩石は、冷たくて、鋭くて限りなく硬く力強いです。
そんな物に、私の柔らかい内臓がつぶされるのです。
それは、快感以外の何物でもありません。
その私の神経を誰が理解できるでしょう?

 
この森にある、鋭く尖った岩石は全て私のためにあります。
私だけのものです。
その目的は1つです! 私の内臓に食い込んで腸をつぶすためです。
勝手にそう判断しています。
逆に多くの岩石が私の内臓の感触を知っています。私の秘密。
だから、尖った岩石大好き!

 

小道を歩いていくと、道からはずれた、草の中に長い棒がありました。
もちろん、近づいて触ってみました。
とても硬い棒です。木が枯れて倒れ、乾燥して硬くなたものです。
先は細くて、いくらか尖っています。

 

その棒を使ってお腹責めをしたのですが、
足元のスリップで思いがけないハプニングがあり、
棒が鳩尾の中に突き刺さりました。

 

強烈な激痛と吐き気で、しばらく地面にうずくまって動けなくなっていましたが、
それでも、同じ棒でのおへそ責めは最高の快感でした。

 

森では、色んなお腹責めを次々にやっていきます。
私は極度の内臓フェチでHの前にドが付きますから、
1つのお腹責めではダメなようです。

 

何度も頂点に達しないと満足できません。
H大会があれば優勝できるほどです。
本当の私がそうでも、黙っていれば人には悟られないし、
まして、この森では、人に見られないし、迷惑はかからないし、
自分だけのことだから、いいと思っています。
そんな私を、この森は全て受け入れてくれるのです。

 

おへそ責めの後、自然の中で私の時間を満喫していました。
よく見ると、草にも小さな花が咲いています。
誰にも知れず、きれいに咲いています。
大きな深呼吸をして、
用意したロープをリュックから取り出しました。ルンルン

 

お腹締めをするのです。
そこにある、大きな木にロープを巻き付けて、お腹を
締めるのです。私の大好きなお腹締めです。

 

ウエストがちぎれるほど締めて、最高の快感を味わうのです。
下から腸が飛び出すくらい強くです。
そう思っただけで興奮して、息が荒くなってきます。

 

慌てずゆっくり準備をします。マイペース
ロープの高さ、左右の長さのバランス。
なかなか旨くいきません!
結局、一旦、木を通して下の地面にロープの輪を作って、
その中に私が立てロープをウエストまで引き上げて
締めることにしたのですが、引き上げる時に、
ロープが後ろの木に引っかかり、旨くいきません。

 

テコの棒も木に立て掛けて準備をするのですが、
直ぐに倒れたりして、あ~又、やり直し!
何度かやってる内に棒のトゲが「チク!」と刺さってしまいました。
痛っ! 左小指の先に! 何やってんだろう、、ぺろぺろ!
やっと準備が出来ました。

いよいよ、ウエストを締めて行きます。

 

その時です。

小道の方から男の人の声がしました。

 

「どうかしましたか?」

 

ドキッ!

 

ビックリして飛び上がりました。
一瞬、心臓が止まりました。

人がいる! 何で!
この森には、私一人しかいないはずなのに!

 

小道の方を見ると、男の人が立って、こちらを見ています。
私は、その場に立ち尽くし、まばたきもせず
男の人をじ~っと見ました。
一瞬、私の頭の中に色んな事がよぎっていきます。

 

この森深くに女が1人。
それもロープで木に縛られている。
薄着で一部肌ものぞいている。
そこに見ず知らずの男が現れた。
悪い条件だらけ、、、、、
この後、何が起こるのか?

 

きっと何かされる!
逃げないと!

でも、ロープで体が木に巻かれて動けない、、、、、!
どうしよう、、!

 

鼓動が高鳴ってきます。
恐怖で声も出ません。
誰も助けに来てくれない!

きっと私は、おかされる!

ああああああああ!
こちらへ近づいて来る。私のところへ来る!!

心臓がドキドキして、ますます震えが止まらない!

 

私はここで殺されるかもしれない!
そして、ここに埋められて、何年か後に
テレビで見る黄色いテープが張られて
その前で女性キャスターが身元不明の白骨死体が、、、とか
イヤだ! ああ、、、死にたくない、、、

 

まだ、飛行機に乗ったことがないし、、、

 

私の近くまで来ました。私は目を合わせないよう
下を向いたまま黙っていました。
男の人が私の姿を見ています。
木に体をロープで巻いている姿をです。
もう最悪です。どう見ているのでしょう?
 
私は目をつぶって襟に手を当て、下を向いたまま黙っていました。
男の人の視線を感じます。目の前で私の体を見ている。
殺し方を考えてる! 心臓が破裂しそうです。
お願い! 殺さないで! そう心で祈りました。

 

その時です。

あの~お、、、 何か手伝うことありますかあ~?

男の人の声が聞こえました。

何と優しい声なんでしょう。
その声の響きで、この男の人は決して悪い人じゃあないと
私には分かりました。

 

この男の人は、私の奇妙な行動を見て、
何か手伝う? そう言ってくれているのです。
ああああああ! きっと

バレた!

私がず~っと、秘密にしてきたことがバレてしまった。
絶対、誰にも見破られなかった私の秘密が、、、、
初めて、現実の世界で、この男の人にバレてしまった。そう思いました。

でも半面、
この人にだったら! そう思ったのです。

 

私は、一息入れて顔を上げ、男の人の目を見て言いました。

お願いがあります。
この木に、このロープを使って私のウエストを締めてください!

 

男の人は私の言葉にビックリしています。

でも私は言ったのです。
そこにある長い棒を木とロープの間に通して回して思いっ切り締めてください。

自分ながら、耳を疑う言葉です。
何ということを言うのでしょう。私は

 

男の人は少し考えて、棒やロープや私の体を眺めていました。
そして、地面に倒れている棒を拾いました。


その瞬間、もう1つの時間が、0から1に変わり、流れ始めました。


拾った棒に、違和感を感じたのか、左手から右手に持ち替えて、
私の言うように、棒を木とロープの間に通して、
私のウエストを締め始めました。

 

ゆっくりと棒が回っていきます。
ロープのきしむ音が聞こえます。
私のウエストはどんどん締められて、ロープがウエストに食い込んできます。

 

あ~ 気持ちがいい、、、、、そう思いました。
人にウエストを締められている。それも男の人に。
現実の世界で初めての経験です。
今までどんなに、この場面を想像したことかしれません。
それが、やっと今、実現しているのです。

 

快感が体の中を駆け巡ります。
ですが、恥ずかしさのあまり、声は出せません。

もっと締めて! 心の中でそう言いました。

 

1人では決して味わえないこの快感!
ウエストが締まり、腸がつぶされていきます。
ロープのきしむ音が続きます。

体が熱く燃えています、吐息が熱くなっていきます、
横隔膜を内臓が突き上げてきます。
それでも、やっと胸だけで呼吸をしています。
最高の快感です。

 

その時、何故か棒が止まりました。

・・・?

なぜ? なぜ止めるの?

そう思いました。
私は彼の棒を持つ手を握って、もっと締めてと
無言の動作で促しました。

 

あああ気持ちがいい、、、
ウエストが極限まで締まっていきます。

うーーーーーーーっ!

私の口から自然にうめき声が出てしまいます。
体が溶け始めていくのが分かります。
しびれた下半身から快感が突き抜けていきます。
体が燃えているのです。あまりの快感で、

 

もう声を閉ざすことは不可能でした。

ああーーーーーーーーっ!

気持ちいい、、、、、

もっと締めて! もっと強く締めて!

お願いします! もっと、、、、!

快感よ、、、、! このまま続けて~! ず~っと!
全身に汗がにじんできます。
下半身のあそこが強烈な力で収縮しています。
汗が流れだしています。あああ~ この快感って、、、、、
 
私は恥ずかしいのを振り切って、
小さな声で男の人に言いました。
 
「もっと強く締めてください!」
 
すると、少し間をおいて、
急に強烈な力がウエストに「ぎゅ!」とかかりました。
ウエストの中で私の何かが潰れました。

「ぎゃ!」

「うーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

森に響くような、うめき声をあげてしまいました。

 

でも、それは、今までに経験のないほど強烈な快感でした。

「あああああああああああああ!!!」

気持ちがいい、、、、、!

最高だわ! もっと! 締めて!

快感だわ、、、! これって何なの?

体が燃える、、、、! も、、、っと!

もっと締めて!

 

全身から汗が流れて、きっと地面に汗の粒が垂れていると思いました。

 

体が熱い!、、、、! 気持ちがいい、、、!

もっと、、、 締めて! もっと

溶けていく! 私が溶ける、、、!

う~、、、、

 

そんな私を、締めたままで、男の人は優しく抱きしめてくれました。
とても優しく、やさしく抱いてくれるのです。
私も彼に抱きついてしまいました。
私の好きなラベンダーの香りがしました。
こんなに優しい人に、私は抱かれている。

 

私の全てを知って、それでも私をこんなに優しくしてくれている。
嬉しくて、うれしくて。幸せがこみ上げてきました。
今日、初めて会ったばかりの、知らないこの男の人が、
私の大切な大切な人だと、その時気付いたのです。
やっと出会えた! ず~っと探していたのです。 あなたを!

 

私は彼に言いました。

「会えてよかった!」

「あなたは誰?」

「あなたがイレットなの?」

「また会えるよね?」

彼は私に何かを言うのですが、聞こえないのです。

・・・・・・

そればかりか、急にいなくなってしまいました。

・・・・・・
どこなのーーーーーーーーー!

どこに行ったのーーーーーーーーーーお!

 

私は、ず~っと! 叫び続けました。
足元にブルーのハンカチが落ちていました。
その大きな木の下に立って、
私は、森の奥に向かって、もう一度大きな声で叫びました。

 
大きな大きな声で!

 
どこなのーーーーーーーーーーーー!

 

 

夢と幻想の森