私は森の中である男の人と出会いました。
その人は一瞬で私の秘密を見破り、
それでも私のことを優しく包んでくれました。
私には人には話さない秘密があります。
それは、お腹の中にある自分の内臓にとても敏感に
反応するということです。
子供の時に芽生えた性癖です。
私はそれを今まで大切に育ててきました。
この性癖は神様が私に授けて下さった心と体の温もりです。
目には決して見えないですがとても貴重な感覚なのです。
私はそれを感じることによってとても幸せになれます。
ですが、人には話したことはありません。
言う必要もありません。
何故かと言うと、話しても決して理解はできないし、
変に思われるからです。
それに私自身はこの性癖が悩みなんかではないし、
逆にもっとこの性癖で幸せを感じたいと思っているからです。
私のこの性癖を秘密と言うのは、悪いことを人に隠すのとは
全く違っています。
私の大切なものを守りたいからだけの秘密です。
ですから、私は誰も居ない私の世界を求めてこの森へ来ます。
今日もそうです。
狭い自分の部屋の中では決して味わえない大自然の中で、
身も心も自然と一体になって私の性癖を満たすのです。
何と幸せなことでしょう。
私は今までこの森の中で自分のお腹をいっぱい責めてきました。
草花に囲まれ、小川のせせらぎや鳥の鳴き声を聞きながら
折れた木々や大きな岩や大小の石や杭でお腹を責めてきたのです。
ここには私だけの夢の世界が広がっています。
それが、この森なのです。
私だけの森です。
ところが、あの日、この森に1人の男の人が現れました。
私がお腹責めをしている時に現れたのです。
偶然とはいえ、
想定外の出来事で私は本当にビックリしました。
あまりの驚きで恐怖すら感じたのですが、
私は彼のことを好きになってしまいました。
声を聴いた時、一目見た時、
私は直感的に彼のことが分かりました。
この人なら私を愛してくれる。
私の性癖を全て分かってくれて、それでも愛してくれるって、、、!
だから私は恥ずかしい思いの中で彼と一緒にこの森で
お腹責めの世界を共有しました。
一緒に過ごしたあのひと時、
私は彼にお腹を責められて、自分で責めるのとは全く違った
快感を知ってしまいました。
私が今までどれ程それを夢見ていたことでしょう。
男の人に私のお腹を本当に責められる!
子供のころからの夢があの時実現したのです。
そして、思った通り、いえ、
想像をはるかに超える快感が私のお腹から湧き上がって
体中を突き抜けていきました。
自分でお腹を責める時、いつだって男の人に責められることを
想像してやってきました。
実際に彼に責められて私は生まれて初めての強烈な快感で、
体が痙れんを起こしたように燃えてしまいました。
最高の幸せでした。
ところが、あれから1ヵ月。
この森に毎週のように通うのですが彼の姿はどこにも見えません。
1日中彼を探し自分でお腹責めをしながら森の中をさ迷っています。
彼はどこにも居ません。
私の性癖を知って私から離れていったのかもしれません。
変な女に関わらない方がいいと思って姿を消してしまったのでしょうか。
もう二度と会えないのかもしれません。
でも、私は今、
彼と出会ったあの木の下で一人で彼を待ち続けています。
あの時、彼が落として行ったブルーのハンカチのラベンダーの香りは、
木の下にたたずむ私の涙でだんだんに薄れていきます。
この木に私のウエストを縄で縛り棒をテコにして彼は極限まで
締めてくれた。
ああああああ、、、、
あの時の様子が思い出されて変な気持ちになっていく、、、、
私の腸が食い込んだ縄からうねるように幾つも頭を持ち上げて
その部分を彼の指が上から押しつぶして私は狂ったように
感じてしまいました。
彼の指先は潰れた腸の流れに沿って撫でるように押し進み、
腸の表面を覆う無数の性感帯をくすぐるように刺激して、
私はその湧き上がる快感で頂点に登ったのです。
自分では決して出来ない行為でした。
二度と忘れることのできない体験です。
それを思い出すだけでベットの中でも悶えてしまうのです。
もう一度彼にお腹の中身をめちゃめちゃに責めてもらいたい!
彼と一緒にあの甘い世界で酔いしれたい!
彼の胸の中で燃え尽きて溶けていきたい!
「どこなのーーーーーーお!」
声だけが森の木々の中に吸い込まれて消えていきます。
「私を一人ぽっちにしないでーーーーーーえ!」
名前も知らない彼、、、、、
森のかなたに向かって
私は泣き声で叫びました!
「あなた誰?」
「あなたがイレットなの?」
夢と幻想の森