ゆっくりと立ち上がり、物陰から出ます。
互いにほぼ同時にです。

俺、はあーーーーーーーーあ!

私、あーーーーーーーーーあ!

制服姿のキレイな瞳の女の子がキッチンの前に立っています。
パジャマ姿の優しそうな男の人がクローゼットの前に立っています。

お前! だれ?

あなた! だれなの?

・・・

・・・

俺は、ここの住人!

私は、高校生!

あの、だから、、、、名前とかさ?

高校生って制服見れば分かるからさ、、、、名前だよ! 
名前は何なの? どこから来たのさ?

待って、あなただって、ここの住人だけじゃ分かんないわ!
あなたの名前は?

お前が、先に言ったら俺も言うさ!
考えてみろよ!、
急に俺のベッドに降って来たんだぞ!
こんな、真夜中に、俺が熟睡しているベッドの上に落ちてきた。
そんな相手に、簡単に俺の名前なんて言えると思うか?
しかも、お前は女の子だし、学生じゃん! 未成年だよな!

俺の立場、どうなるのさ!
めちゃめちゃ悪いと思わない? 最悪!
制服の女子高生がこんな時間にここに居るだけで
俺、怖くて心臓止まりそう。。
俺の味方0人、お前はいっぱい。
さっき、お前が言ってた誘拐犯人になっちゃう。
お前の発言次第で俺の人生×になるんだぞ!

だからさ、お前のことを先に知る権利がある。

お前が誰で、なぜ俺の部屋に居るのか、
俺にはさっぱり分かんないよ。
だからさ、

もう一度聞くけど、

お前! だれ?

教えてくれ!

少女は、しばらく黙って考えていました。

・・・

私の名前は、、、なまえ、、、

なまえは、、、、わかんない!

はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

名前が分かんないって、
それ、ど~いうことよ?

お前、何言ってんだよ!
自分の名前なんだぞ! 分んないわけないだろう!

俺を、からかってるのか! 冗談はやめてくれ!
名前だけでも教えてくれ、、、、!

な!

・・・

お前、俺の事を信用していないのか?
まあ、そりゃあ、初対面の男を信用しろっていうのは、
無理かもしれないけどさ、でも、
俺は誘拐犯人なんかじゃあないよ!

あのな、俺が、
いつも通りベットで寝てたら、そこにお前が、イヤ、君が
多分上の方からだと思うけど、
落ちてきたんだよ!
降ってきたんだ、、、、、きっと!


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ドスン!と

そのショックで俺はベットから飛ばされて床で頭を打ってさ、
イテテ! 見ろよここ、きっとコブ出来てるだろう、、、、
だから、、、俺は被害者! 君、加害者! そう思わない?

本当にビックリしたよ、最初は地震かと思った!
まさか人が降ってくるなんて、信じられないことだ、、、
だから、君を見て、
てっきり幽霊かと思ったんだよ!
分かるだろう、俺の言ってることさ!

だから、話してくれよ、

君は、誰なんだ? どうやってここに来たんだ?
どこから? 何のために? なんで俺の処に?

俺って、悪者なんかじゃないからさ、、そんな顔じゃないだろう?
何か話してくれない?
、、、、、、、、、、、

少女は大きな瞳で俺の顔をじ~っと見つめて、
話を聞いていましたが、
だんだん顔が悲しげな表情になっていき、
遂には、
その大きな瞳から、涙がこぼれて床に落ちていきました。

あ、あ~ 泣き出したか、、、、困ったな~
どうしたらいいんだ、、、
俺って、こんなの苦手なんだけど。。。。

な! 名前だけでもいいからさ、、、、

分かりません。
わからなんです。

私がだれか? 名前も分かりません?
何故、自分がここにいるのか?、どこから来たのか?
全く分かりません。

私、だれ?

お願いします。教えてください!
私は、だれなの?
教えて、、、、、

少女は、そう言うと、その場にしゃがんで、
両ひざに顔を埋めて両腕で包み込んで、
わーん、、、わーん、、、と
声を出して泣きだしました。

あのさ、君に君が誰かって聞かれても、、、
俺、めちゃめちゃ悩むんだけど!

あ~ どうしたらいいんだろう? 超最悪!

少女の、泣いている肩が、あまりにも悲しそうでした。
わーん、、、わーん、、、
増々大きな声で泣き出しました。

おい、おい、ちょっと待ってくれよ!

なんでこうなるのよ!
俺、何か悪いことしたっけ、、、
俺、どうしたらいいんだ、、、、、、、
こいつ本当に自分のこと、何も知らないみたいだ、、、

記憶喪失ってやつかもしれない!
でも、なんで俺の部屋に急に現れたんだ?
玄関はロックされてるし、留守中にも絶対に入れないし、
幽霊でもなさそうだし、ベッドに落ちて来るなんて、
信じられない!

でも、ここに実際にこの子は居る!
夢なら早く覚めてて欲しいけど、夢にしてはリアル過ぎるし、
頭のコブも痛いし、夢なんかじゃない!

一体何がどうなってるのかさっぱり分かんないや!
でも、本当に悲しそうに泣いている。
事情は知らないけど、ココには俺しかいない!
俺が、何とかしてやるしかないのか、、、、、、、
俺は大人で、この子は高校生だ、優しくしてやろう。

泣いている少女に近づいて行きます。
優しく声を掛けます。

元気、出しなよ!
一時的に記憶をなくしてるだけかもしれないしさ。
きっと直ぐに思い出すからさ、、、
そう言うと、増々大きな声で泣き出しました。

一体どうしたらいいんだ? 分かりません。
女の子が泣いている世話なんて、やったこないし
想定外。ど~しよう????
どうしたらいいんだ?
こんなに悲しんで泣いているのに。。。

君さ! お腹すいてない?

すると、
少女は「サッ!」と急に立ち上がりました。

俺は、ビックリして、
わっーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!と
床に尻もちをついてしまいました。 

なんだ、なんだ? どうした、、、、? 急に!

制服の少女が床の俺を見下ろして言いました。

私、お腹が、ペコペコで、泣きそう!

はあ~? 
お、お前! 腹減って泣いてるの?

お腹空いてる分は30%で、残り70%は悲しい分です!

少女の顔が、何だか急に明るくなってきました。

じゃあ、ピザでも一緒に食べようか?

ピザ? ピザか~、、、

少女は、腕組をして天井を見て少し考えています。

・・・

仕方ないわ! じゃあそれでいい!

あのな、お前!
人の家に勝手に来て、贅沢言えないだろうが。。。

分かりました。
じゃあ、あなたに合わせてピザでいいわ!

早くして! 私、お腹が空いて倒れそう、、、、

二人はレンジで温めたピザをテーブルに向き合って
食べました。


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二人はしばらく沈黙です。
食べるのに専念しています。

大きな瞳が、黒髪越しに、ちらりちらりと俺を見ます。

こいつ、今何考えてるんだ?
きっと、
自分のこと、何も思い出せなくて困惑しているんだろうな。
知らない男の部屋に来て不安なんだろう。。
今も、泣きたい気持ちを必死で抑えているんだろうな、、
分かる気がする。。。
もし、立場が逆だったら、俺も不安で泣くかもしれないもんな、、、

・・・

少女が言います。
朝ご飯は、おみそ汁に、サケの焼いたのと、卵焼きと、
お漬物で、あとはあなたに合わせます。
それと、
サケは固め位に焼いて、卵焼きはまぜまぜにしてください。

はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

信じられない!

こいつ、朝飯のこと考えてる!

まあ、泣かれるよりいっか~

俺は、優しく少女に言いました。

美味しい~?

少女は口にピザを入れたままうなずいて、
嬉しそうにパクパクとピザを食べました。
俺の分も約半分食べました。

そっかあ~ よほど腹を空かしていたんだ、、、
よく食べる。俺より、食欲旺盛、、、、

ミルクのお代わり、パックここに置いとくね!

もう夜中の11:00が来ます。

と、その時です。

少女が、急にお腹を押さえて、うめき声を上げだしたのです。

うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!

痛い! 痛い! お腹が、、、、痛い!

テーブルの椅子から床に崩れ落ち、腹部に手を当てて
苦しみだしたのです。
お腹がいた~い、、、お腹、痛い!

俺は、慌てて、
大丈夫か? どうしたんだ?

お腹が、、、、お腹の奥が、、、、、痛い!

え~?  お腹の奥が?

お腹の奥って、、、、どこよ?

お腹の中の方の奥、、、、が、、、痛い!

中の方の奥ってどこよ?

だから、、、お腹のつき当たりの処が、、、

お腹につき当たりってあったっけ?

内臓の奥が、、、痛い! 痛い!

内臓? 内蔵って、ひょっとして盲腸とか?

じゃあなくって、小腸が痛い!

小腸って、あのぐねぐねした長い変なやつのこと?

変じゃないけど、そのぐねぐねしたとこ、、、

よし!分かった! で、どうしたら、、、、

どうしたらいいんだ、、、、、、、どうしよう!

慌てながらも、俺は少女を何とか立たせて、
肩に少女の腕を掛けてベットまで運びます。

お前結構重いな、、、体重何キロだよ?

ちょっと~ 女の子にそんなこと聞かないで!

重いんだから仕方ないだろう、、、
 
あ~ お腹が痛い、、!

とにかくベッドに横にしました。 どっしり!

大丈夫か? お腹!

かなり痛そうな表情です。

苦しいのか? 痛いのか? よしよし、、、

少女は痛さを我慢して、胸で息をしています。
うめき声をこらえているのでしょうか。

ピザの食い過ぎか? 食中毒か? ミルクアレルギーか?
何か持病を持っているのか? 記憶喪失のショックなのか?
生理痛なのか? やっぱり食い過ぎか?
分かりません?

救急車を呼んだ方が良いのだろうか?

・・・

・・・

いや、まだ早いかも、、、
少しずつ回復している様にも見えるし、
もう少し様子を見てからにしよう、、、

あなたは、目を閉じている少女の表情を観察しています。

おい!  苦しいのか? まだ痛むのか?
どうして欲しい?
何でもいいから言ってくれ、、、、、何でもする。
俺はず~っと側に居るから安心しろ!
俺は、誘拐犯人じゃないからな、、、、、、、いいな!

少女が言います。

あの、 あの、 お願いがあります。

うん! うん! 

で?

何だ?

どうしてもらいたい?

言ってみろ、何でもいいから、、、何でもするから!

私のお腹を、、、、お腹を、、、

お腹を、何だ?

お腹を手でさすってください。

・・・

え?

手でさする?   お腹を?

君のお腹を、俺の手でさするってことは、

君の体に触れるってことかあ?

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!

ちょっと待った! 
俺は、誘拐犯人じゃないって言っただろう。
痴漢でもないし、、、そんなこと出来っこないだろう!

お前は女子高生なんだろう?
その体に触るなんて俺には出来っこない!
そんな願い事だけはやめてくれ!

それはダメだ、無理を言うな、、、、、!

他に、水を飲みたいとか、明かりを暗くするとか、
冷たいタオルが欲しいとか、枕や布団を直すとか、
トイレか洗面所に行きたいとか、
違ったメニューの朝飯を考えるとか、
痛み止めの薬を飲みたいとか、何かないのか?

何でもするって言ったくせに、、、嘘つき!

・・・

う! それはだな、、、、、、それは、、、
お前は女だから、、
分からないことがあるんだ、、、
それに、未成年の女子高生だろう、、、だからさ!

だれが、そんなこと決めたの?
私が、女子高生だから、見殺しにするの?

あ~ 痛いよ~

お腹が痛い、、、、お腹の奥が痛い! 内臓が痛い!

痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、、、、、痛い、

お腹を手でさすってください。

痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、、、、、痛い、


わかった、わかった、わかった、


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ちょっと待って、手を洗ってくる。

なんでこんなストーリーになるんだよ。困った。。。
俺は、何か触れてはいけないものを、この手で触れようとしている。
そんな気がして、手をキレイに洗いました。

手が汚れているわけじゃあないのですが、
絶対にキレイな手にしたかったのです。

ベッドの少女の横に座りました。

で、どこをさすったらいいんだ?

おへその上です。
おへその上?、、、、おへそってどこ?

少女の指がおへその処を指します。

わかった、、、、ここなんだな、、、、、、

俺は、自分がかなり緊張していると自覚しました。
なんで、俺が緊張しないといけないんだと思いました。
でも、ガチガチになっていました。

じゃあ、さするからね、、、、、、、

心臓がドキドキしながら少女が指さした処の服の上に
そっと手の平を載せます。
服の下には確かに少女の肉体があるのが分かります。
少女の体の温もりが伝わってきます。

制服の上からスカートと白のブラウスの境目をさすります。

柔らかい腹部表面の感触が手の平に伝わってきます。
細くて、くびれたウエストです。
・・・

ベットの少女の体が横にゆっくりと揺れます。

君! 少しは痛みおさまってる?

全然おさまってないです。 痛いまま、、、前よりも痛い、、、
もっと強くさすってください。

あの!

あのさ、俺、あんま屋さんじゃないの知ってる?

知りません! 何屋さんですか?

え? 俺?

俺は、、、、

美術品屋さんなんだ!

美術品屋? それってな~に?

ああ、絵とかを陳列して、お客さんに売るんだよ!

売ってどうするの?

どうするって、、、、決まってるじゃん。

売ったらお金が儲かるだろう、、、、だから売るんだよ!

お金を儲けてどうするの?

はあ~?
お金が儲かったら、店の数を増やせるだろう。

お店を増やしてどうなるの?

え? そりゃ、決まってるさ、又儲かる。

ふ~ん、、、どこまで儲けるの?

どこまでって、、、、そんなの俺にも分からないさ!

あなたは、自分でも分からないことしてるの?

う、う! そうかもしれないな、、、、、君の言う通りだよ!

あなたは、自分で絵は描かないの?

描かないよ! 

なぜ?

なぜって、俺は画家じゃないしさ、だから描かないんだ!

画家しか絵は描いてはダメなの? 

う~ん、、、そ~いうわけじゃないけどさ、、
今まで考えたことなかったから、、、

自分で描いたことない物を人に売るなんて、変な人ね!

おい、おい、待ってくれよ。
俺って変人なのか?

・・・

じゃあ、どうしろと言うんだ?

そんなの、私には分かんないけど、でも、でも

きっと、宝探ししなくっちゃね!

宝探し?

あなたの宝物はお金なの?

俺の宝物?

そうよ、あなたの一番大切な宝物って何なの?

・・・

俺の一番大切な宝物か~あ、、、、何だろうね!

お金じゃあない気もするな。
でもそれが何かが分かんないんだよ!
最近特に分かんなくなってさ!
いつも何かわからないものを探し続けている。
そんな気がしているんだ!

いつも、ず~っと、、、、何かを探してる。

・・・

じゃあ、
君の宝物はなに?

私にも分かりません。
でも、
自分の幸せで、人も幸せになれる、そんな物だったらいいな~。。。

自分の幸せで、人も幸せになれるか~、、、
確かにそれって素晴らしいね!
自分の幸せか!

で、
君の幸せってなに?

それも分かりません。
でも、遠くにあるようで、気が付けばすぐ近くにあるような気がします。

そっか、、、じゃあ、、、気が付かないだけか!

宝物は意外と近くにあるのかもしれないね!

宝探しか~あ、、、、、

君の「宝」、俺の「宝」見つかるといいね。

それはそうと、お腹の痛み、どう?

まだ痛いです。

痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、、、、、痛い、

お願いがあります。

え!又なの! 今度は何?

スカートを緩めて、上着をめくって、直接肌をさすってください!

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!

君! そんな、、、、そんなこと俺には出来ないよ!

高校生と言っても、君はもう大人の体じゃないか、、、
さっきも言ったけど、君は未成年だぞ。
そんなHなこと俺に出来るはずない。
例え君本人がそう願っても、俺には出来ない!
ダメだよ! そんな無理言っちゃあ、、、、!
そんなこと出来ないよ!

あなたのせいで、お腹が痛くなったんだし、だから
あなたは私のお腹を治す責任があるわ!
あなたの責任だわ!

ちょ、ちょっと待った!
俺のせいで、君のお腹が痛くなったって、ど~言うことよ。
俺、全然その覚えないけどさ、、、、俺、無実!

少女は、右手に俺の目覚まし時計を手に取って
俺に見せました。

これ! あなたがベットの上に置いてた時計でしょ!

あっ! 俺の目覚まし時計!


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私、この時計でお腹の奥を打ち付けて、
お腹の奥が「ぐちゃ」となったみたいです。

あなたが、ベットの上にこんなもの置くからでしょう、、、
だから、あなたの責任なの!

それと、何でもするって、約束だもん!
責任と約束を果たしてください!

そう言って、少女は素早くスカートのファスナーを降ろし、
上着をめくり上げました。


えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!


嘘だろう!  これ

お、お前、、、 綺麗!
キレイ過ぎ! お前、君は一体、何者なんだ! 
俺は、体がガチガチに硬くなってしまいました。

早くさすってください。

痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、、、、、痛い、
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、、、、、痛い、

分かった! 分かった! 分かった!

お前の腹って、都合よく急に痛くなるんだな!

真っ白の肌がまるで透き通って輝くようです。
一瞬あなたは、目が眩みます。
あまりのキレイさに心臓がドキドキ!してしまいます。

この腹部を、俺にさすれと言うのか、、、、、素手で直に!
少女は目を閉じて上を向いたまま、何も言いません。

腹部が呼吸に合わせてゆっくりと上下に動き、
表面が揺れるように波打っています。
その刺激的な光景を見るのは生まれて初めてのことです。
不思議です。あなたの脳は完全に少女に支配されています。

俺の責任! 約束!

責任だから、やるしかない!
俺は一体何を恐れているんだ! 
少女の治療をするために、その腹部をさするだけだ!
別に変なことじゃあない。
痛がってるお腹をさするだけだ!

それだけのこと、、、、何でもないことだ!

よし! やろう!

俺は医者じゃないけれど、医者と患者の感覚でやろう!

恐る恐る少女の腹部に右手の平を載せます。

あ~ しっとりとした柔肌、、、、

あったか~い、やわらか~い、感触が手の平に伝わってきます。

あ~  何という不思議な感触なんだ!

少し力を入れて、腹部を押さえて行きます。

肌のすぐ下にある内臓の感触が伝わってきます。
腸が動いているのが分かります。
腸の丸みが直に伝わって、ぐにゅ~っと大きく動きます。
動いた腸のすぐ横から別の腸がにゅる~っと移動してきます。
まるで長くつながった生き物に触れているようです。
指を重ねるように立てて、もう少し腸の奥の方に入れていきます。
ゆっくりと、じわ~っと奥に入れていくと、少女の心臓の鼓動が
指を跳ね返すようにピクピクと感じられます。
そのまま指を少し移動させていくと、更に別の腸に触れて、
その中を流動物がぐじゅぐじゅと流れているのが
伝わってきます。微かに内臓の特有の音が聞こえます。
あ~ この感触は、、、、どこかで、、、

その時です。

あああああああああああああああああああああああああああああ!

強烈な刺激があなたの脳を突き刺します。

こ、こ、これは、、、、、この感触は?

ああああああああああああああああああああああああ、、、、、、!

俺の頭の中に処理できないほどの光景が
一気に流れていきます。

あ~   何だ? なに、、、、、、、、

少女の腹部の感触から何か計り知れないとんでもない物が
あなたに一気に襲い掛かって来るのです。

わあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

この、この感触!

え! 俺が、求めて続けているもの、、、、それは何?

分からない? 分からなかったもの、、、、、

それって、この感触の向こうにあるもの?

俺が、俺が、必死で探し求めていた、
でもどうしても手の届かなかった、あの、あの感触、、
なんなんだ? どこなんだ? だれなんだ?

でも、なぜこの少女が、、、、、
ここに居るのは女子高生、、、、なぜこの子が?

追い打ちをかけるように、少女の体臭があなたを包み込みます。

あああああああああああああああああああああああああ!

この匂い! 汗っぽい匂いの中にある、、、あの、あの感触、、、

甘~い世界が広がっていきます。

閉じた脳細胞が一気に開いていきます。

甘くて、神秘的な刺激的な、、、興奮を呼び起こす匂い!

俺を極度に興奮させる匂い!
この少女の体臭がそれだ! 間違いない!
甘酸っぱい、独特の固有の匂い、、、、!
絶体に他にはない、甘~い匂い!

何故、この少女が、、、、、

あのピンクのハンカチの匂いと全く同じだ!

あ~ この腹部の感触、、、、生ぬる~い、強烈な感触!

少女の内臓が直に伝わってきます。
まるであなたの指の動きに合わせて、うねるように動いています。

少女の顔が輝いて見えます。
何とキレイなんだ! 綺麗すぎる! 美しい!

ハッ!

君は! 君は! あの花火の夜店で出会った女の子!
俺とラベンダーの鉢を交換した、あの時の。。。。
今まで、分からなかった記憶がよみがえってきます。
あの時の瞳、絶体に忘れないあの瞳の君!

こんなに成長したのか?
体はもう大人と同じかもしれない。。。

少女の美しい顔の閉じた目から涙が滲んで流れていきます。

俺が、探し求めていたもの!
俺の宝!

探して探して、追い求めて来た君がここに居る。
ただ、君は高校生!

でも、間違いない! 君だ! 

やっと見つけた! 

手の指を柔らかい腹部の奥の方に差し込みます。
ぬるりとした感触が生々しく伝わってきます。
鼓動も腸の流動物も全てが伝わります。

あ~ この感触は、俺に取って大切な物
大切にしたい物。絶対に忘れられない物、忘れてはダメなもの!

君が、どこから来たのか想像もつかないけど、
俺の探し求めているのは君なんだ。
俺は、前からず~っと、君を探し続けてきた!
何かの事情で、なかなか君に会えなかった。
そして、今回も、
きっと、君はこの後どこかへ消えていくのだろう。
今、君は高校生で俺の元へやってきた。
何故なのかわ分からない、そんなの理解なんて出来ないけど、
君に間違いない!今君がここに居る!


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時間の流れを無視して君は飛んでいく!

でも、俺は必ず、

君にたどり着いて見せる。必ず!
だって、君は俺に取って唯一の「宝」なんだから。

少女は心の中で思っています。
私が、どこからやって来たのか今やっとわかった!
気が付いたのです。今やっと!
神様が私をあなたに会わせてくれた!

私には、あなたしかいない。
あなた以外には考えられない。ありがとう、あなた!
二度と会えないはずの、あなたをず~っと思ってきました。
それが、今、あなたのその手でお腹に触れてもらっているんだわ。
嬉しい!


私の内臓をあの人の手が触れている。
私の腸の動きを感じてくれている。私の鼓動を感じてくれている。
ず~っとこの時が来ることを祈っていました。
私の全てを、私の内臓の感触を忘れないで欲しい!
幸せです。あなた!

少女はベッドから起きあがり服を整えて、窓辺に立ちました。
二人は並んで東京の町明かりを見ています。
ここは東京なんだよ!
今の君はまだ知らないかもしれないけど、
僕は君をこれからず~っと探し続けることになるんだ。
だって、君は僕の一番大切な宝なんだからね。
命より大切な宝物なんだ、、、、、
君に会えて本当に良かったよ。嬉しい!

あの街明かりのどこかに、将来の君がいるんだ。
どんなことをしても君にたどり着いて見せるからね。
待ってて欲しい、、、、


私はあの人にしっかりと抱き着きました。
嬉しい! 幸せだわ!
彼も、そんな私を息が出来ないくらい強く抱いてくれました。
ごめんなさい!高校生で!
でも、どうしても会いたかった。どうしても。。。
ず~っと、あなたのことを思ってきました。
これからも、ず~っとそうです。
今の私はあなたにとっては幼過ぎですよね。
分かっています。


あなたが言ってる内容は全ては分かりませんが、
もし私がこの街明かりのどこかに居るのでしたら


私を必ず見つけてください。
未来の私を!

少女が2つのラベンダーの花に手を触れて言います。

良かった、嬉しいです。
信じていました。二人の約束を!
きっと育ててくれているって!

何だか、体が消えていきそうな気がします。
きっと、もとの世界に戻るんでしょうね、、、、、
戻るとここでの記憶もなくなっちゃうのかな~?

ああ、多分そうなるんだろうな!
それが、君と僕に与えられた試練なのかもしれない。
そんな気がするんだ!

忘れたくない!ここでのこと、あなたに会えたこと
忘れたくない!

マジックを貸してください!
え? 何するつもり?

俺は、マジックをキッチンのグラスの中から抜いて
彼女に渡しました。

書いてください!私の手の平に、何でもいいです。
私が忘れないように何かを残して欲しいんです。
早く書いてください!
私が消えないうちに!

よし、分かった、、、
そう言って、俺は
彼女の左手の平に「宝」の一文字を書きました。

嬉しいです。私たちの宝がいつの日か一つになることを
信じています。きっと、きっと!

じゃあ、私も書きます。
あなたの手の平を貸してください。
俺は左手の平を彼女の前に出します。
手の平に彼女の涙がこぼれて濡れていきます。
離したくない! いつまでも! 俺の宝!そう思いました。

私を必ず見つけてください。
未来の私を!

ありがとうございました。とっても幸せです。そう言って、
俺の手の平に「宝」の一文字を書き終えると同時に、

カチン!

マジックが床に落ちました。

びーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!

目覚まし時計であなたは起こされます。

顔を洗って出勤前の支度をしながらラベンダーの
窓辺でコーヒーを飲んでいます。

はあ~ なにこれ?

手の平に文字らしきものが書いてある。
それも滲んで読めない。
なんだこれ? 変な夢見たし、、、

よし、今日も頑張ろう! 手をもう一度洗って出かけます。





きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

痛い! お腹を床の出っ張りで打ち付けちゃった!

痛い!痛い!痛い! お腹が痛い! でも大丈夫!

あっ!ラベンダーの鉢! ラベンダーは?
よかったわ~ 危ないところだった。
もう少しで鉢を落として割るところだったな、、、よかった~

なんてドジなんだろうね私って、、、
さあ、早くラベンダーさんにお水をやらないと、、、、
蛇口をひねってホースをシャワーにして水をやります。

え? 何この手の平? 何? 文字みたいな?
水で滲んでよく分かんない。。。。
目にゴミが入っちゃったのかな~
いっぱい涙が出て来てる。
顔にお水が掛かっちゃったのかもしれないな?


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