あなたはマンションの自宅へ仕事から帰って来ました。
今日も忙しい1日でした。

サッと着替えを済ませて、直ぐにアトリエに向かいます。
アトリエと言っても3LDKの1室のコーナー窓際に
2方に衝立を立てらして囲んだ簡易的な場所です。
ですが、あなたに取ってはここは誰にも邪魔されない、
唯一のアトリエです。





何故、そうまでして、急に絵を描きたくなんたのか
自分でもよく分からないのです。
勿論、絵を売るのが、あなたの仕事ですから
あなた自身が絵を描いても不自然ではありません。
ですが、売るのと描くのでは全く違う分野だと、
今まで思ってきたのです。
販売店と製造元、絵の販売人と画家の違いのような。


絵の知識としては販売のために持っておくべきだと思って、
かなり勉強をして来ました。
ですから、絵を描くのは、
きっと気まぐれ的な行動だと自分では思っていました。

ただ、あなたは、元々が、
地方の芸術大学を卒業しています。
絵が好きで芸大に入学したわけではありません。
他の勉強は大嫌いで、残ったのがたまたま美術系といった感じでした。


美術係だと大学で難しい勉強をしなくていいし、
大学生活を自由に楽しめると思ったからです。
ですから、在学中も絵にはそれほど興味がなく、
ハッキリ言って、あまり本気で取り組んで来ませんでした。
俺って一体何なんだろう?
心の奥で自分のことがよく分かりませんでした。


部活についても入学当初は帰宅クラブでしたが、
友達から無理やり部員が足らないからと言うことで
古武道に入部させられました。


古武道?

何それ?


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入れば分かるからさ、
それに、もう手続き済んでるから一緒に来いよ!

そ、そんな、お前、勝手に、、、、、

いいから、いいから、深く考えなくていいよ、、、、、

良くないと思うけどな~、、、、、

さあ、部活だ! 行くぞ!

結局4年間、部活は古武道をそれなりにやってきました。
その友達は直ぐに止めたのですが、今思えば、
止めるために俺を入部させたのかな~って感じでした。
俺もあまり自分には向いてないかもしれないと思い
止めようかな~っと思ったのですが、
先輩が絶体やめさせてくれませんでした。



大学を卒業して、
地元での仕事を探したのですが、
結局は自分に合いそうな仕事は見つからず、
と言うか面接で不合格で約2年間は、
臨時雇いや、派遣社員や、アルバイトの生活をしてきました。
大学で教職過程の単位を取っていたため、期間限定の
臨時教員として働いたこともあります。

そういった状況の中で、
地元を離れて、自分に合った仕事を見つけたいと
思うようになって来たのです。

東の空を見つめては、その空の下に何か自分が
活かせる仕事がある様に思えたのです。


決心しました。


東京で何かを見つけ大儲けしたいと!
漠然とした夢を描いて上京したのですが、
世の中はそんなに甘くはありません。
結局は厳しい現状の中で、故郷と同じような
バイトの仕事を何年かやって来ました。

その中の1つが美術店でした。
あなたの性格は真面で温和で優しいのが特徴です。
バイトも休まず真面目に、頑張って続けて来ました。
そんな時、バイトの勤め先の
高齢者夫婦の経営者がハワイで余生を暮らすとか言って、
あなたに、店を譲渡してくれたのです。



高齢者夫婦は言いました。

私たちは、これからやっと二人でゆっくりと人生を
楽しむことが出来るんだよ!
君のような人間を待っていたんだ!よかった!
君のおかげだよ。感謝している!
君は若いからこれから将来楽しみだ。
この店に縛られなくてもいいからね。


あとのことよろしくね~え、、、、じゃあアロハ~

俺は、え~、、、嘘!
店をもらえるの?

感謝されて、店をもらえるなんて信じられない!


あなたにとっては驚くほどのラッキーなことでした。
美大を出ているから少しでも、自分に合った仕事内容が
美術店には、あるかな~っと思ってバイトしてただけの事でした。
ところが、まさか、
店ごとまるまるもらえるなんて思ってもみませんでした。
信じられないことでした。
東京で儲けるチャンスが回ってきた!俺の夢だ!
よし、頑張るゾ!!!


店は、池袋店と新宿店がありましたが、
頑張って現在原宿店のオープンの準備が整ったところです。
従業員採用も決まり、販売用の展示品も一通り揃いました。

あなたの絵の知識は大学で単位を落とさない程度にはあります。
勉強を頑張ってきたわけではありませんが最低限はありました。


又、店を持ってからは別の角度から必死で勉強してきました。
今までとは全く違った別人のようになって頑張りました。
絵の販売のプロとして自分を磨いてきたのです。
利益も従来のお客様のお陰や、新たな発想も取り入れて、
そこそこあがって行きました。
バイト時代の悪友たちからは、
スッゴイ成功している、若手実業家などと悪く言われます。


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ですが、ここに来て、ある疑問が湧いてきたのです。
それは、
俺って何のために頑張っているのだろう?
お金を稼いでどうなるのだろう?
お金は大切なものです。
無いと生活できませんし、店の経営も出来ません。
お金があるから、色んなことに挑戦も出来るのです。
親孝行も出来る。贅沢も出来る。束縛もされない。自由になれる。
お金で困っている人は世の中に多い!
そのために必死で頑張っているのだろう。
お金で不幸になる人だって、、、、命がかかっている。
ですから、お金の大切さは良く分かっています。


俺の場合も、お金がないと、
店を増やしていくことも出来ません。
だから、頑張らないと、もっと稼がないといけません。
人の何倍も努力しないとダメだ!
そのように、自分に言い聞かせて頑張ってきました。
ですが、実際に店を増やして何になるのだろう?


実は、最近変な夢を見たのです。
夢の中に知らない女性が現れて
あなたはその彼女と会話をしているのです。

あどけない感じの女性のようにも思えました。
顔などは、はっきり覚えていません。
何しろ、夢の中でのことです。
相手の姿や、どんな状況で話したのかも、
良く思い出せません。ですが、


会話の内容だけは、はっきりと覚えているのです。


———————————

その会話の内容は、

俺は、、、、美術品屋さんなんだ!

美術品屋? それってな~に?

ああ、絵とかを陳列して、お客さんに売るんだよ!

売ってどうするの?

どうするって、、、、決まってるじゃん。

売ったらお金が儲かるだろう、、、、だから売るんだよ!

お金を儲けてどうするの?

はあ~?
お金が儲かったら、店の数を増やせるだろう。

お店を増やしてどうなるの?

え? そりゃ、決まってるさ、又儲かる。

ふ~ん、、、どこまで儲けるの?

どこまでって、、、、そんなの俺にも分からないさ!

あなたは、自分でも分からないことしてるの?

う、う! そうかもしれないな、、、、、君の言う通りだよ!

あなたは、自分で絵は描かないの?

描かないよ!

なぜ?

なぜって、俺は画家じゃないしさ、だから描かないんだ!

画家しか絵は描いてはダメなの?

う~ん、、、そ~いうわけじゃないけどさ、、
今まで考えたことなかったから、、、

自分で描いたことない物を人に売るなんて、変な人ね!

おい、おい、待ってくれよ。
俺って変人なのか?

・・・

じゃあ、どうしろと言うんだ?

そんなの、私には分かんないけど、でも、でも

きっと、宝探ししなくっちゃね!

宝探し?

——————————————


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俺は、その夢から覚めて、
ベッドの横で目覚まし時計を片手に、いっぱい涙を流していました。
何故なんだろう、、、?

その時、何があったか何も思い出せない!

変な夢でした。

ただ、目覚まし時計のプラスチックの透明な部分に微かに
ひびが入っていて、針は深夜12:00時で止まっていました。
今は正常に動いています。


でも、
その夢を見てからは、自分の心の中で、夢の中で話した
宝探しに、思いが引き込まれていくような気がしてならないのです。

俺の宝は何なんだ?

あなたは、自分で絵を描いてみようと思いました。
売るためではなく、宝探しをするために描こうと思ったのです。


あなたは、以前から、
何かを求めて探し続けて来たような気がしています。
それが、何なのか、どこなのか、いつなのか、誰なのか、
分かりません。
ただ、いつも何かを探し続けて来たのです。
大切なもの、大切にしたいもの、絶対に見つけだしたいものです。

俺は、いつも心のどこかで何かを探している。
だから、俺は、そんな夢を見たのだろう!
きっとそうだ!



静かなアトリエの中で筆が進んでいきます。
イーゼルに立てかけたキャンパスに、
ある風景が描かれています。

あなたの頭の中に浮かんでくる、どこか知らない
山々に囲まれた森の風景です。


大きな岩があって、
その岩に沿って登り坂の小道があります。
ゴツゴツした石道には緑の草や赤紫の野草が
咲いています。
小道を登りつめたとこに丸太の橋が少しだけ見えます。

小道から少し外れた処に大小の木々が森を作っています。
地面にも色んな自然の石や岩があり、
倒れた枝や丸太の大小の木々が無造作に散らばっているのです。


そして、小道には1人の男性が森の方を見つめています。
その手にはピンクの何かを持っています。
それが、何なのか、なぜその男性が持っているのかも
分かりません。
自分で描いた絵なのに、分からないのです。


男性が見つめる森の中の大きな木の下に女性が立っていて、
手にはブルーの何かを持ち男性を見つめています。
分かりません、何を持っているのか。

自分が何故そんなものを描いているのか?
分からないのです。


あなたの、心のどこかから、イメージが湧いて来るだけなのです。
それを、素直に描いているだけです。


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不思議です。
そんなことがあるのでしょうか?
イメージだけで絵を描いている!


筆が進んでいきます。
目が、潤んでキャンパスがかすんできます。
橋を描いています。
木で出来た丸太の橋です。
涙が溢れてキャンパスが殆ど見えません。
筆が止まります。

あなたの、目から涙がこぼれて床に落ちていきます。
その涙の水滴がいくつも増え床を濡らします。


悲しくて、

辛くて、

切なくて、

わびしくて、

心が締め付けられて、

声を出して、

泣いてしまいます。

何故、なぜ、俺は泣いているのだろう、、、、?



約半年かけて、描いてきたあなたの絵です。

ただ、頭の中にあるイメージをそのまま描きました。
そして、やっと完成させることが出来ました。

最初は自分では何を描いているのかさえも、
分かりませんでした。
その絵が何なのかも分かりませんでした。
ですが、必死で何かを求めて描いて来たのです。


完成しました。


絵の裏に「宝」の一文字を小さく書きました。
理由など聞かれても分かりません。
そうしたかったから書いただけです。


完成した、今でさえ、
この絵が意味することが分からないのです。

俺は一体、何を描いているのだろう?
何が描きたいのだろう?
この絵は何を表しているのだろう?
何か意味があるのだろうか?


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こんなに悲しい気持ちにさせる絵を今まで見たことが、
あるだろうか?
この絵は俺が描いた絵なのに、自分で描いた気がしない。
なぜなんだろう? わからない?
それでも、間違いなくこのアトリエで俺が自分で描いた絵だ!
俺の心を純粋に描いたものだ!


この絵は俺に取って何か大切なことを表しているのだろうか?
良く分からない。
俺は絵の才能なんてない!
だけど、この半年間必死でこの絵を描いてきた!

俺が求めているものがこの絵の中にあるのだろうか?
この岩山や森はどこなんだろう?
俺の知らない場所、でも頭の中にイメージとして
深く刻まれている。
机の引き出しにある赤鉛筆の印だらけの地図やガイドブックと
関係があるのだろうか?


分からない?
この向き合っている男女は誰なんだろう?
なぜ、遠くから互いを見つめ合っているのだろう?

手に持っているピンクとブルーの物は何だろう?

この男の方は俺なんだろうか?
だったら、この女性はだれ?

自分が描いた絵にこんなに疑問を感じることなんて、
信じられないことだ!

俺は画家じゃあない!
だけど多くの画家が自分の作品を描く時、
きっと自分の思いを、深い心の奥を、
イメージとして、その絵に込めているに違いない。
自分の喜びや悲しみや怒りや、探し求めるものを全てを、、、
自分の絵の中に詰め込み表現しているに違いない。

人がその絵を見た時、その絵の心に触れた時、
大きな衝撃を受け、感動して絵の中に引き込まれていくのだろう。
絵とはそんなものなんだ!
それが絵だ!

きっとそうだ!


俺は、今まで、絵を高く売って利益を得ることを中心に
考えて来た。
俺は、何か基本的なことを間違えていたのかもしれない。
絵の中に込められた作者の心を人に伝える。
それが、喜びや、悲しみや、怒りや、追い求める何かだとしても、
それを1枚の絵という作品を通じて人に伝え、その心を
共有してもらう。
それによって、人に、悲しみや、苦しみも乗り越えて、
生きる喜びを感じてもらうのだ。


俺は、そのために絵の販売をしている。
絵の販売を通じて、絵の魅力を通して多くの人の心を
豊かにすること。それが何よりも大切なことなのだ。

絵の魅力とは、絵の中に込められた心なのだ。
多くの画家は絵を通して自分の心や思いを表現している。

俺の描いたこの絵は大した物ではないかもしれない、
ただ、俺に取ってこの絵は特別の意味があるに間違いない。


俺の脳の中にある押さえ切れないものが、イメージとなって
露出しているのかもしれない。
それが一体何なのか、本能は知ってても俺には
まだ気が付かない。

でも、この絵には俺の心がこもっている!
それも、俺の心の悲しみが秘められているように思えてならない。
それが何なのか今の俺には分からない。



あなたは、この絵を原宿店に飾ることにしました。
あなたが、
苦労して自分の手で作り上げた純粋なあなたの原宿店にです。
但し、売り物ではありません。
売る気もありません。
売れもしません。
俺のような素人の絵など買う人などいません。
それでも自分の店に飾りたかったのです。
店の展示室の目立たない隅っこの壁に掛けました。
あなたの大切なあなたが描いた心のこもった絵です。
あなたの、再出発のシンボルなのです。




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ある巨匠と呼ばれる画家の作品を店で扱うために、
以前から、何度も何度も交渉を繰り返して来ました。

その画家に会いたくて家にも何度も訪問しています。
ですが、いつも留守を理由に会うことが出来ません。
玄関払いです。

今日も、その画家の家を訪問しました。
驚くばかりの日本建築の豪邸です。
建屋は、和風庭園を挟んで玄関の遠く向こうに見えます。

 

インターホンを押します。

あの~、、、私 ですが、、、、
先生はいらっしゃいますでしょうか? (俺)

すみません。本人が居ないと言っています!(女性の声)

あ、 そうですか、、、

じゃあ、どうしてもお会いしたいとお伝えください。

はい、すぐに伝えます。

・・・

居ないのに会えるわけないだろうと本人が申しておりますが。

そうですか、じゃあまた出直しますと、そこのご本人さんにお伝えください。

はい、本人が帰ったらそう伝えます。

よろしくお願いいたします。

いつも通り名刺をポストに入れておきます。
では、失礼いたします。

もう何度目でしょうか、
分からない程の回数を玄関払いされています。

その画家は、とても有名な人でした。
そんな、巨匠と呼ばれる画家の作品を扱ったことはありません。

ですが、お客様でどうしてもその画家の絵が欲しいという人が
何人もいて、何としてもその絵を手に入れて欲しいというのです。
お金はいくらでも払うと言うのです。
他の美術品店でも売り物としては出ていないらしいのです。





ある時、原宿店に杖をもった白髪の老人のお客様が現れました。
店内の壁に陳列した絵画をゆっくりと見て回っています。

女性従業員が小声で話します。
一体、どういった関係の人なんでしょうね?
さ~ね、、、?
絵に関心のあるお客様だよ!
ほら、1枚1枚丁寧に時間をかけて見ていらっしゃるよ。。。



俺は、一般客とは違った雰囲気を感じていました。
どこかの会社のお偉いさんとか、ホテル関係の重役かオーナー
美術館の関係者? 、、、、、、、? 


それにしては、スーツがよれよれで地味過ぎる、、、、
女性従業員が俺の耳元で、小声で言いました。
お金持ちではなさそうですね!

こら! 聞こえたらど~すんだ、、、、、
見かけで人を判断してはダメだよ!
何度も言ってるけど、この店に来られる人は
どんな人でも全て大切なお客様なんだからね!
はい! すみませんでした。

白髪の老人は、展示場の奥の一番奥の丸椅子に腰を降ろし、
壁を見ています。
何故か1点だけを見つめているのです。

どれだけの時間が経ったのか分かりません?
30分か? 40分なのか?

女性従業員が俺の耳元で、小声で言いました。
どうしたんでしょうね?
疲れてここで休憩しているのでしょうか?
ひょっとして、
浮浪者とか、乞食とか、、あ!家出老人かも?
シッ!なんてこと言うんだ!聞こえちゃうぞ!
何度も言ってるだろう、、、、
ここにいらっしゃる人は、全て大切な人なんだ!
例え、お客様でなくても大切に扱って下さいよ!
は~い!

お茶を入れてお持ち致しましょうか?
そうだね。そうしてくれると助かるよ!

あ! 待って! 僕が行くよ!

君はいいから、、、、!

俺は、お茶をもって老人の元へ行きました。

いらっしゃいませ!
お茶が入りましたので、どうぞ!

すると老人は、よれよれのかすれたハンカチを出して
顔に当て、涙をぬぐっているのです。

え! 何? どうしたんだろう?

・・・

あの~? どうかなさいましたか?

ご気分でもお悪いとか、、、、、、?

・・・

・・・

いや、、、、何でもない、、、、

老人は言いました。

この絵がね、あまりにも悲し過ぎてね、、、、、
胸が締め付けられて、つい涙が出てしまったんだよ。

こんな悲しい絵を見たのは、
もう遠い昔のことかもしれない、、、


そうでいらっしゃいましたか、、、、
失礼ですが、どの作品なんでしょう、、、?

・・・

そんな作品あったけ?

ああ、、、あの壁の隅っこにある、目立たない作品だよ!
老人が杖でさします。

杖の先を追って、視線をそこへ向けます。


??!


そこには、俺が自分で描いた森の風景の作品があります。
マンションの俺のアトリエで半年かけて描いた絵です。
頭が混乱します。

え?!
俺の絵を見てこの老人は涙を流しているのか?


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あの絵、君が描いたんだろう?
は、はい、、、、そうです。


そうか、、、、
いや~  ありがとう!
今日は実にいい物を見せてもらったよ!
そう言って、不自由な足を杖を頼りに腰を上げました。

老人は出口方向へ歩きながら、一瞬、カウンターで
立ち止まり、
私は、浮浪者でも、乞食でも、家出老人でもありませんよ、、、
と、言って笑って店を出ていきました。

女従業員はその場で、気を付けの姿勢で瞬きもせず、
しばらく動けないままで立っていました。
そして言いました。
店長、私、今心臓止まってる! このまま死ぬかも?
バカ!



3日後、午後からホテルの営業をして移動していると。
原宿店の女従業員から携帯に電話が入りました。

かなり慌てている様子です。
大変なんです。 大変です。
とにかく早くしてください。直ぐに行ってください!
急ぎます! 早く! 早く!


おい! おい! ちょっと待ってくれ!
大変って、何が大変なんだよ?
さっぱり分かんないじゃないか?

ですから、直ぐに行ってください!
早く! 早く!



行くって、どこへ行くんだよ?
何をそんなに慌ててるのか、分かんないじゃないか、、
もう少し落ち着いて詳しく話を聞かせてくれよ!
とにかく落ち着いて! 落ち着いて!

は、はい!
実は、キョショさんから今電話があって、
出来るだけ早目に自宅へ来て欲しいとのことなんです。


待ってくれ!キョショさんって誰なんだ?
キョショさんはいつも店長が言っている絵の有名な人です。
いつも居留守してる腹の立つ奴です。


えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!
巨匠から電話が! 早目に来いと!
わかったーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!
直ぐに、行く!


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