花ちゃ~ん!

ど~しちゃったの? その髪形!

あまり似合ってないよ! 古いよ、そんなの!
セーラムーンじゃない!
でも、可愛い顔してるからいいよね、そんなんでも!

はあ~
なんてガキどもなんだ! 傷つく~ 折れそう。

小学校の正門の前で昨日のガキどもに囲まれてしまいました。

花ちゃんってだれ?

だれのことよ? 私の名前じゃない。。。 でも何故?
なぜ、私のことを花ちゃんって呼んでるのよ?

花ちゃん! 今日の算数のテスト頑張ろうね!

私たちみ~んな、塾でしっかり勉強したんだよ!
花ちゃんも、お家で少しはお勉強したの?

わからないとこあったら、私たちに聞いてね。

みんな、花ちゃんにならいっぱい教えてあげるからね!

だから遠慮しないでいいから。。。

だって、私たちって親友だもんネ!

だから、また点数を見せ合いこしよ~ね。。。。。。お約束


う、うん、、、、、、私はそ~答えました。


このガキども私が成績悪いんで救われてる、、、


私は、花ちゃんか~


・・・ え~っと 、、、?


小5の時の私は確か~ そ~呼ばれていたような、、、そ~言えば、

確かに私は、
小学校の頃は、みんなから花ちゃんって呼ばれてた気がする。
そうだったわ、、、、、

私が、校庭の花壇でお花をじ~っと見ていたり、
みんなの水やり当番を喜んで交代してあげたりしてて、

私がお花が大好きなことから、私の通称が自然と
花ちゃんになってしまったんだ。
私は、その名前で呼ばれることがイヤじゃなかったし、
みんなとも少しは仲良くなれちゃったって思ってた。


花ちゃんか~ 私は小5の花ちゃん! まあ、いっか~


————————-

朝一番のホームルームの時間です。

菊池先生は女の先生です。

ハイハイ みなさ~ん、、早く席に戻って~

今日は初めに、
新しく、みなさんの副担任になりました伊藤先生を紹介します。

山崎先生が急に転勤になったため、今日から伊藤先生が、
みなさんの副担任です。


私が用事で出かけて留守の時などは、伊藤先生が私の代わりに
みなさんの授業をしてくれます。


し~ん

メガネの男の先生です。

メガネがあいさつします。

私は、この学校に転勤してきたばかりです。
今日から、みなさんの副担任になりました伊藤です。
よろしくお願いします。

あいさつは、それだけの簡単な内容でした。


若くてスッキリした、そこそこのイケメン先生と言った感じです。

女子のガキどもが互いに前後横に向いてガヤガヤと話しています。

あの先生独身かな~? 恋人いるんじゃない、、、?
女遊び、かなりしてるかもよ、、、してる、してる、
それって不倫かも、、だったらいいのにね、、、援交はしてなさそう、、、
私のタイプじゃん、私も、私も、帰宅時に後をつけてみない、、うん、うん


なんじゃ、こいつら~!

これが、小5の言うことか~


最近のガキどもは教育がなってない!
小5で高2の私は、
伊藤先生のことを、なんとか思い出そうとしました。

ふ~? 伊藤先生? メガネ?
そんな先生って小5の時に、いたっけな~?

いたから、紹介されているんだろうし、でも
よく思い出せない。。。。

私に取っては、あまり印象が無かったのかもしれないわ。。。

1時間目の算数の時間が始まりました。

思ったっ通り、少数の掛け算です。

先生が、黒板に問題を書いて、丁寧にその解き方を
説明しています。

そして、ほとんどの人が黒板の内容をノートに懸命になって
書き写しています。

伊藤先生は前の窓側の教員席に座って授業の様子を見ています。
今後の参考のためのお勉強だと思いました。

私は、ノートはとらず菊池先生を見ながら説明を
じ~っと聞きいていました。

昨日から、先生がどんな授業をするのか気になっていたのです。

黒板に書かれた問題は教科書と全く同じものです。

そして、あのコスモス畑で見た問題と同じでした。
今、習ってる内容をあの時、偶然に広げたのです。


少数の掛け算です。

問題
1m30円のリボンがあります。1.2m買いました。
代金は、いくらですか。

私は頭の中で36円の答えが直ぐに分かりました。

菊池先生が、やり方を順番に説明しています。
先ず、
1.2mを 10倍すると12mになります。
ということは、
12mの代金は 360円になります。
次に、
10倍して求めた代金を1.2mにもどすのだから 10でわります。
すると、
答えは 36円になります。


いいですか、
このように小数は先ず整数に直すと分かり易くて
簡単に答えを出すことが出来ます。いいですね。

教科書重視の正道です。

うそーーーーーーーーーーーーーお!


だめだ、こりゃ!
かんべんしてよ~
私、落ちこぼれになっちゃう!
高2の私にはかなりきついやり方です。
でも私は小5なのです。仕方ありません。
この時点ではまだ、ひっ算は習ってないのですから。

これからみなさんにやってもらうテストでは、
今、先生が説明したような順番を書いてください。

答えだけでは、例え答えが正しくてもバツです。
また、違ったやり方で答えを出してもバツです。
いいですか?


みんなは、
必死で黒板をノートに写しているようです。
みんな!
ノートに写さなくても教科書に書いてるじゃん~
(そ~思いましたが、口にはしませんでした)

私は、黒板と先生の方を見つめたまま、
先生の説明の仕方に集中していたので、
特にノートは取っていません。
顔を起こして前を見ているだけでしたが、
そんな私の方に先生の顔が向きました。


あっ! ヤバ!


菊池先生と、もろに目が合ってしまいました。
私は、すぐにうつ向いたのですが、

きっと、何か言う!

花ちゃん! ドキ! やっぱしだ!

でも、先生までもが、
私のことを花ちゃんって呼んでる。
ど~なってるの、このクラスは?
まあ小5なんて幼稚園の延長だもん、仕方ないか~


はい! 私は花ちゃんです!(あれ!変なこと言ったか?)


思わずその場で起立しちゃいました。


一瞬、
そんな私を見て、みんながケラケラと笑いました。
は~?
みんなで私をバカにしてんの~?
なに、この空気?

私は思いました。
みんなノートで必死みたいだったけど
本当に菊池先生の説明を聞いたのか~あ?
こらーーーあ! ガキンちょども! 本当にわかったの~?

でも正直、
先生の授業って、結構、わかりやすい説明でした。
これって、ノートより聞かなくっちゃ!

せっかく先生が
分かりやすく説明してくれてるんじゃあない!
ノートより、説明を聞いて理解しなきゃあ意味ないじゃん!
そう思ってると、

先生が私に聞きました。

花ちゃん! 今の問題わかりましたか?

え? 私?

私は、慌てて自分で自分を指さしました。

は~あ、、、まあ、、、、

皆がニタニタと含み笑いをしています。


花ちゃんは、
先生の説明をず~っと真面目に聞いてたわね。
なにか分からないところあるの?
何でもいいので言ってみなさい。


・・・ え?

わたし、、、、特には、、、、(ウジウジ)

こらーーーーーあ! 小5の私、しっかりしろ~

丸坊主の男子のガキが言いました。

花に、わかるわけね~じゃん! こんな難しい問題が、、、な!みんな

その周囲にいる仲間たちも一緒になって、
そ~だ、そ~だと騒いでいます。

はーーーーーーーーーあ! お前ら、アホか~ (私はそう思いました)


先生!

先生の問題の説明の仕方って、とってもわかりやすいです。

私はとってもよく分かりました。

そう! だったらいいわ! ありがとう、花ちゃん!

別の男子が言います。

本当に分かったのか~ ? 丸坊主が言います。

だったらもう64点なんて取らないよな! 花!

ケラケラケラケラ、、、、皆が笑います。

え! えーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!

なんで? なんで知ってるの、私の点数!

あのクソガキ女ども! 許せない! 何が親友だ! くそ~

じゃあ、残りの時間でテストをしますね。
教科書をしまってください。

テストの用紙が配られました。(残り30分です。)


はい、はじめてくださ~い!

5問の少数の掛け算が書いてありました。
ひっ算は使えません。

私は5分もかかりませんでした。当然です。
間違いがないかチェックも完璧です。
残りは25分もあります。

暇だな~あ、、、、
私はぼ~っと窓の外を見ていました。

2階の窓際の後ろから2番目の席からは、
外の景色が良く見えます。
遠くの方に、あのコスモス畑があります。
コスモスか~


一体、あのコスモス畑で私は何をしていたの?
私に何が起きてしまったのだろうか?
誰に言っても信じてもらえない何かが、
今私に起こってるのは違いない。

一体何が起こってるの?
これから、何が私を待っているというの?
私は高2の16歳、でも体は小5です。


これって、タイムスリップなの?
だったら、高2の姿でここにいるはずだよね。。。。

でも、現状は、
タイムスリップに加えて16歳の私が小5の体に入り込んでる。
こんな状況って、めちゃめちゃじゃん!
こんなの聞いたことないわ!
今から6年後に本当の私と合体できちゃうってこと?
それとも、どこかに高2の私が別に居て、
6年後にはその私は22歳になってるってこと?


あ~ だめだわ、、、頭が混乱して来る!

とにかく、
今は小5の私でやっていくしかないんだわ!
そ~よね、現状からは逃げれそうにもないし、
逃げたらだめなんだわ!

それに、
今の小5の私は、どう見てもウジウジしてて頼りない。
流されちゃってるって感じだ、
もっと、しっかりしなくっちゃ、頑張らなくっちゃ。
出来ないことはない!
だって私は高2だもん!

父や母に甘えるだけじゃだめなんだわ!
私には、あんなに素敵な両親がいるし、
もっともっと親孝行もしなくっちゃね!


親孝行か~
16歳になるまで、
私はどんな親孝行をして来たんだろう?
あまりしていないかもしれないな~
それで、
神様は私に6年さかのぼってそのチャンスを
与えてくれたのだろうか?


そう考えると、つじつまが合うような気もするわ。
16歳の私の今の気持ちで、もう一度
小5に帰って親孝行しろってことなのかしら?

今朝、私は父と母に宣言して来たんだった。
正義の味方、セーラムーン!
私は月野うさぎが大好きだ!
だから、ツインテールにして玄関を飛び出したんだわ!


だのに、ここに居るガキどもに、でっぱなをくじかれて
船が沈没しかけてる。

なかなか手ごわい奴らだけど、私は高2なんだ。
負けるわけにはいかないわ!
負けるはずないじゃん! そ~よ!
うん!うん!
セーラムーン頑張れ! 私は月野うさぎなんだ!


あれっ?
だれかの視線を感じるわ!
今、だれかが私を見ているような気がするわ、、、
え! だれなの?

私は、窓の外から視線を移して、教室を見渡しました。
ガキどもが机にかじりついて必死になって問題を解いています。


・・・ ?

誰が私を見てるの?  気のせいなの、、、

私は前を見ました。
菊池先生が教壇の処に座って本を広げてうつむいています。

その左横に目を移します。


あっ!

メガネ!


メガネが私を見つめている!
私は直ぐに下を向いて視線をそらしました。
え~ え~ え~
なんで? なんで、あいつ、私を見つめるの?
あ~ きっとまだ見てる。
視線を感じるわ!

・・・


いつから見てたんだろう?
ひょっとして、ず~っと前から、、、、、
まさか私が高2だって見破ったとか、
それは絶対にない! だってさっき会ったばっかしだし、
じゃあ、私があまりにも可愛いから~?
あいつ、ロリ変態?

・・・


いや、
私が、ぼけ~っと窓の外を眺めてたから?
やっぱ、それが妥当なせんかも。。


は~い! やめてーーーーーーーーえ!


菊池先生の声が聞こえて、
後ろから答案用紙が送られてきて回収されました。


チャイムがなって休憩時間です。

例の女子ガキ5人が、がやがや騒ぎながら
直ぐに私の処にやってきました。

ねえ、ねえ、花ちゃん!

ど~だった! テスト できた~?

ねえ、なん問できたの? 教えてよ

3問くらいはできたの?

60点くらいはとれそう?

う、うん、、、、、(私)

なんだ、こいつら、
明らかに、私の点数が悪いのを期待してるじゃん、、見え見え!


——————————–

2時限目は社会でした。

1時限目と同じように菊池先生の授業をメガネが見てる授業です。

6大陸と3海洋についてです。

ユーラシア大陸、オーストラリア大陸、アフリカ大陸 、、、、、、

太平洋、インド洋、大西洋

先生が教科書に従って説明してくれています。

また、暇な時間になりそうです。
授業の内容は高2の私にとっては幼稚すぎるし、
使ってる教科書もほとんどが目を通しています。
それも、何回もです。

私は、
授業を聞きながら別のことを考えていました。

やはり、コスモス畑のことが気になります。
私は、
あのコスモス畑で本当に足をとられてこけたのだろうか?


あのお腹の石は何を意味してるのだろう。

私は、16歳で自分の内臓に敏感な女子高生だ。
人には言えないけど、
ハッキリ言って極端なお腹フェチだわ!
超めちゃ内臓フェチです。
そんな私が、あの畑で、、、、1人で何を?、、、もしかして


こけたんじゃあないかもしれない!
あのお腹の石は偶然じゃないかも!

じゃあ、わたし、、、、、、

自分で自分のお腹を尖った石で責めてたの?


それも、1人で、、、、、、

好きなお花の中で、、、、、

しかも、隠れて、、、、、

そして、そして、、、、、、、、感じてた!

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!

私は小5の10歳だよ!

もう、完全に芽生えてたの!

隣の、み~ちゃんが私の肩を手で揺らしています。

え!

ど~したの? み~ちゃん!

先生が、花ちゃんを呼んでるよ!



はい、先生! 私は、花ちゃんです! と言って起立しました。

するとみんなが、ケラケラとまた笑い出しました。

そ~っか、私、別のことを考えてて、ぼ~っとしている間に
先生が私を当てたんだ! そ~思いました。

先生が言います。

花ちゃん! 何か質問はありませんか?


え? 質問?


なんでもいいわよ、聞きたいことないの?

私は、そう言われて、先生に聞くことにしました。


先生!

なぜ、陸と海があるのですか?
なぜ、海に海水があるのですか?
海水はど~やって出来たのですか?
海水には、なぜ、お塩が含まれているのですか?
陸はど~やって今の形になったのですか?
温暖気候って本当なんですか?
地球に海があって、なぜ月に海がないのですか?

一気に早口で言ってしまいました。


し~ん、、、、、、、

あ~ ヤバイ! ど~しよう?

それまでの授業の内容が私にとってあまりにも簡単すぎて
我慢していたのですが、

そのストレスが一気に爆発してしまったのです。

あっ! また、メガネが私を見つめてる。 ヤバイ!


テストが始まりました。

テストの内容は今までに習った日本の地図でした。
平野と山と川の名前を答える問題でしたが、
日本人なら絶対に知っている代表的なものばかりです。

あ~ これって小5の時に習ったんだ~ 懐かしい、、、

1 関東平野 十勝平野 石狩平野

2 富士山  北岳  穂高岳

3 信濃川 利根川 石狩川

私は何度も漢字をチェックして答案を出しました。



———————————-

5時間の授業が終わって、靴を履き替えて帰ろうとしていると、

同じクラスの丸坊主と4~5人の男子がいました。

あ~ あのクソガキどもだ!
何やらふざけ合って、じゃれています。

ワイワイガヤガヤと大きな声で話しながら
互いに絡みついて、笑いこけています。


すると、そこへ6年生の男子が3人やって来ました。
すると、そのとたんに、
クラスの男子は急に静まり返ってじゃれるのを止めました。
体格がいい6年生が、何やら話しています。

私は気にせず靴置き場から出て運動場に出ていきました。

何気なく後ろを振り向くと3人の上級生に連れられて
丸坊主1人だけが、外のトイレの方に連れられて行きます。


丸坊主の仲間たちは黙って、その場から離れていきます。


・・・?

どうしちゃったの?

なにかが、おかしい、、、、、不自然だ


でも、、、あいつら、
今日授業中に私をバカにしたガキどもじゃん、
関係ないない!

帰~ろっと!

そ~思って私は校門の出口まで歩いたのですが、

う~ でも、、、やっぱし、  気になる。


丸坊主の奴、ひょっとして、6年生にいじめられてるとか?

いじめ! もしそ~だったら、、、、、

ど~したらいいの? 私は女の子だし、
体もあいつらより小っちゃいし、、、、
相手は6年生の体の大きい3人組。


私の勝てる相手じゃないわ! う~ どうしたらいいの?

ど~しよう? 先生に言うのがいいのかな~

それって事態を悪くするのがおちだし、


正義の味方、セーラムーンならどうする?

よし! 丸坊主を助けなきゃ!
私は月野うさぎ だーーーあ!

当たって砕けろだわ! うん うん


私はトイレの方に戻っていきました。
みんなの姿は見えません。

でも、男の子たちの声が聞こえてきました。
私はトイレの建物の壁から、ちょこっと顔だけ出して
声の方を見てみました。

すると、丸坊主が3人に囲まれて頭を交互に
叩かれているのが見えました。

あ~ やっぱ! やられてるじゃん!

お前、生意気なんだよ! この野郎!


ゴン! ゴン! ゴン!



あ~ 大変だ~ このままだと丸坊主がフクロにされちゃう!
もうされちゃってる!

私は、一瞬、考えました。 ど~しよう、、、そ~だ!

私はトイレの中に駆け込んでトイレの便器の掃除モップを
手にしっかりと握って飛び出しました。


こらーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

やめろーーーーーーーーーーーーお! 止めて!

そんな酷いことするんじゃなーーーーーーーーい!

それ以上丸坊主を叩かないで! もうやめてよ!

そんなに叩いちゃったら頭が悪くなっちゃう!


はーーーーーーーーーーーーーーーあ?


お前、だれ?

ひょっとして、こいつの彼女か~??

おい! こいつの彼女が助けに来たってよ、笑っちゃうぜ!

わはははははははははははは、、、3人が笑い出しました。

じゃあ、お前も、こうしてやるよ!

ドスッ! (拳がお腹の真ん中に埋もれました)

うっ!



6年生の、
顔が河原せんべいみたいな奴にお腹を叩かれました。

パンチの勢いで私は後ろに尻もちをついてしまいました。

ど~だ? 俺の、パンチ 痛いか?

・・・ あれ、なんで、、、、(私)

お腹が、お腹が、、、、、とっても気持ちいい、、、、


そ~言うと、3人はドキッ!と
した表情で互いに顔を見合わせました。

私は、すぐ横のモップを拾って立ち上がりました。

今度は、私の番だからね、

これはトイレ掃除のモップだよ!

うんち、がいっぱいついてるわ!

これで、あんたたちの顔をいっぱいお掃除してあげる!


そらーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

私は、スッゴイ勢いでモップを振り回して3人を追いかけ回しました。



わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

本当に、うんちが付いてる、、、、、、、くっせーーーーーーえ!

やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーお!

臭い、、、、、、、、、くさーーーあい! 止めてーーーーえ!

止めなーーーーーーーーーーーーーーーーーい!



ぶんぶん振り回して追いかけ回します。

もう2度と、私の大切なクラスメイトをいじめるなーーーーあ!

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!

うっわ~  まいった~ まいったから、もうやめろ~

ごめーーーーーーーーーーーーーーーん! ごめんなさーーい!



もう2度と、いじめね~よ~ いじめません! 約束します。

もし、次にいじめちゃったら、もっと、うんち つけちゃうよ! いい!

わかった、わかった、わかった、おい! 行こうぜ! 早く逃げよう、、

そう言って、6年生3人は逃げていきました。



あまり格好のいいセーラムーンじゃあないな~って思ったけど、
でも何とか丸坊主を助けることが出来ました。

地面に倒れていた丸坊主が服の汚れを両手で払いながら、
私に向かって言いました。

なんで、助けるんだよ! ほっといてくれ!

そう言い放して、走り去っていきました。

はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ?



この小学校って、ど~なってるの~?

夢と幻想の森