顔からハンカチをサッ!と素早くめくり立ち上がると、
殺風景なあなたの部屋の窓から光があなたをまぶしく照らしています。

ワーーーーーーーーーーーッ!

そんな、そんなことって、、、、、
俺を彼女の元へ戻してくれーーーーーーーーへ!

 

足元にはピンクのハンカチが落ちています。
そしてその横にピンクの花が光を浴びてまぶしく輝いています。
森の中で彼女の両手に包まれながら、さっき摘んだばかりのあの花です。

あなたはガックリと膝をつき花を手に取って窓の光に向けます。
やはりピンク色だ!

 

彼女のお腹に耳を当て両手に包まれて温かい腸の音を
聞きながら摘んだ、やっと見つけた幸せの花です。

それまでのあなたには信じれない出来事が立て続けに起こり、
あなたの思考は追いつきません。

 

ただ確実に言えることは、
あなたは彼女に不思議な魅力によって電撃的な恋をしてしまったこと。
その不思議な魅力とは彼女の腹部内から発するもので、
あなたの心に深く突き刺さり二度と抜くことが出来ないこと。

 

そして、今あなたの五感が全力で彼女を求め、
同時に心の中で彼女に寄せる愛おしさが大きく膨らんで迷走している。
会いたくても会えないもどかしさの中で苦しみもがいている。
それを生んでいる原因は全て時間のねじれ。
それ以外には説明がつかないことです。

 

あなたは膝元のピンクのハンカチを拾い部屋の机に座ります。
ため息をついてゆっくりと深呼吸をして今までのことを振り返ります。

 

花を指で回しながらあなたは考えます。

 

時間のねじれについて、
このことを人に話せばきっとキチガイ扱いされてしまう!
これを科学的に証明するものは何もありません。
以前の俺なら問題外の信じられないことだ!
だが、これを否定することは彼女を否定することになってしまう。
彼女に寄せる思いも嘘になってしまいます。
俺の気持ちは絶対嘘じゃない!

 

時間にはねじれが存在する。
そのねじれた時間の中に彼女は実在し、俺が最初に夢だと思った
時間と空間の中で彼女と出会った。

 

その原因は不明だが何かのきっかけで接点が生まれ彼女と俺は
同じ時空で接触してしまった。
それがあの不思議な森の中だ。

 

それが偶然なのか何らかの因果関係によるものかは俺には分からない。
だが、互いに引き合うものがあったのかもしれない。
それは、今まで俺自身も気が付かなかった不思議な俺の性癖。

 

俺は彼女によってその性癖に目覚め、もう二度と後戻りが出来ない。
きっと彼女もそうなのかもしれない。
あの森で彼女の不思議な内臓の魅力で俺は目覚め彼女に対する愛おしさが
どんどん大きく膨らんでいった。
彼女の内臓を責めたはずが、逆に強烈な魅力で俺は今責められてる。

 

ああ、、、
彼女を抱きしめたい!
彼女の腹を責めてぐちゃぐちゃにしたい!
ウエストを極限にまで締めたい!
あの内臓の動きをこの手で感じたい!
あの腹部にある腸の音を聞きたい!
彼女の美しい顔、髪、肌、匂い、味、声、、、彼女の全てを、、、、
そして何より彼女の瞳を見つめていたい。
もう我慢が出来ない。

 

神様の存在を信じたことは今まで1度もない。
でも、精一杯寄付をしてもいいから、
どの神様でもいいから思い通りに彼女に合わせて欲しい!

 

彼女は最初に出会った時に「会えてよかった」と言った。
彼女も俺と会えて嬉しかったのだ!

 

「また会えるよね?」と言った。
彼女も俺に会いたいのだ!

 

それから俺の時間で1ヵ月後に彼女の元へ戻った時、
彼女の時間ではほんの一瞬だったが、
それでも俺が居なくなって再会した時に彼女は
目に涙をいっぱい浮かべて、けなげな顔で俺に言った。

 

「すぐに戻ってきてくれて、うれしくて!
つい涙が出てしまいました。嬉しい!」と。
その彼女の瞳が脳裏に焼き付いて片時も忘れられない。

 

そして

「幸せだわ!」

「もうどこにも行かないで!」

とも言った。

 

俺はそんな彼女を、
もう離さないと決心して強く抱きしめたのだ。

 

ああ~
彼女が恋しい!
彼女が愛おしい!

 

机のピンクのハンカチに顔を埋めると、かすかに彼女の
甘い香りがして、あの時の彼女と過ごした時間と空間が
よみがえり胸が突き刺すように痛むのです。

 

その時、痛い! いててーーえ!
頭の頂点に激痛が走ります。大きなコブが!

これって、、、、あの時の、、、、
俺が彼女を探し求めてあの森をさ迷っていた時、
時間のねじれで俺の姿が彼女には見えなくて
見えてほしい! 分かってほしい! 俺はここにいる!
そんな思いで彼女の後ろから近づいて行った。
出会いから2か月後のことです。

あの時、彼女は木の切口に腹から覆いかぶさっていて、
俺はビックリさせまいと、

 

さりげなく、

「どうかしましたか?」 と声を掛けた。

すると次の瞬間、彼女は

きゃーー!

えいっ!

と、言って俺の頭をドン!

 

急に大きな棒で彼女に殴られて俺は地面にダウンし
この部屋まで吹き飛ばされた。

と言うことは彼女と俺は同じ空間に物理的に存在し時間も一致していた。
じゃあ何故俺の頭を殴ったのだろう、、、、?

 

俺はこんなに彼女のことを愛おしく思っているのに、、、
彼女だって俺のことを涙を浮かべて幸せだと思っているはずなのに、、、
「もうどこにも行かないで!」と言って俺に抱かれた彼女、、、

 

そんな彼女が

例え俺を痴漢と勘違いしたとしても、
俺との出会いやあの時の喜びを知っていれば、
そうはならない!おかしい?

 

しかも、
気を使ってさりげなく、
「どうかしましたか?」 と声を掛けただけで
俺の頭を強打するだろうか?
俺の声が分からないのだろうか?

 

・・・?

う~ん。。。。?

殴ったりしないはずだ!

おかしい? 何かが、、、、

 

もしかして、彼女はあの時点では、まだ俺の存在を知らない、、、、?
知らないからビックリして慌てて一目散で逃げていった。
俺の頭をとっさに棒で殴って、、、痛たた、、、

 

と言うことは二人で一緒に過ごしたあの甘い不思議な
腹責めの出来事はまだ起こっていない!

もしそうなら、2人で共有したあの腹責めは未来の出来事?
俺はあの時点からすると未来の彼女と出会い
そして伴に腹責めの喜びを共有したというのだろうか?

 

分からない?
俺の単純な頭では理解できそうもない、、、

頭が混乱していく、、、
考えれば考えるほど分からなくなってしまう。
どの時点が今で過去がどれで未来がどれなのか?
未来と言っても数日か数か月か数年か?
又、その未来そのものも実は過去のことなのか現在なのか?

 

だが、例え時間のねじれがあったにせよ、
彼女はそのどこかに実在していることは確かだ。

 

あなたは机の引き出しから紙に包んだトゲを出して
広げます。
落ち葉も机に広げます。スマホの風景写真も見直します。
そして、幸せのピンクの花と彼女の香りのピンクのハンカチを
見つめます。
頭のコブに手で触れてみます。
彼女の実在を証明している物的証拠ばかりです。

 

ああああああああああああ、、、、、、

 

神様!

どうかお願いです!

私を彼女の元へ連れて行ってください!

他には何も望みません!

 

私は彼女のことをこんなにも愛おしく思っています!

目を閉じて神様にお願いいたしました。

 

と、その時です。

「あなた誰?」

「あなたがイレットなの?」

あなたの耳元で声が聞こえました。
 

夢と幻想の森
 

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