私は根っからの母っ娘で、勉強も母に教えてもらったり、
庭でのガーデニングもずーっと一緒にやったりと、何でも
互いに話し合えるような関係です。

 

でもそんな母に対して一つだけ秘密にしていることがあります。
それは、私が自分のお腹の中の物に感じることです。

 

お腹の中の物、つまり内臓です。
腸なんかです。

 

今考えれば、私が小学5年生の頃に風邪を引いて学校を休んだ時のことで、
学校を休むなんてそれまでなかった私が風邪を引くなんて信じられない。

 

母に連れられて近くの医院で診察を受けたのですが、
医院の中はあの特有の臭いがして、それで自分が本当に病気なんだと思いました。

 

先生は大きな体格の人で少しゴツゴツ感のある人でした。

先生は聴診器で胸や背中の音をチェックしたり、口の中に平べったい棒を入れたり
目を診たりして、症状を私に質問したりしました。

 

一通りのチェックの後に、私はベットの上に仰向けに寝かされ、
両ひざ膝を立ててお腹の力を抜くように言われました。

 

先生は私の側に立ったままの姿勢で、
重ねた両手で体重をかけて真上から私のお腹をギューッと押さえつけました。
私は、うーーっ!となって声を出しそうになりました。

 

次の瞬間、
その両手はお腹の底で「ぐにゅっ!」とずらされたので、
私はかすかな声を出してしまいました。

 

先生にしか聞こえないような、かすかなうめき声でした。

 

その時、私の内臓は「ぬるっ!」と動いて、
先生にも私にもそれがはっきりと伝わりました。

 

その時、私はよくわからない不思議な感覚を覚えました。

これって何?
この甘い感触はなに?
全身が一瞬、痙攣をおこしているような!
この快感はどこからくるの?

 

先生が私の体の中の何かのスイッチをONにしてしまった瞬間です。

 

これが、私のお腹の内臓フェチの原点です。

 

勿論、今考えればそれ以前にもそんな予兆はあったのですが、
自分ではそれが何か気が付かなかったし、
先生が私に気づかせてくれたのは間違いないです。

 

それ以来、私の人生には普通では知りえない色んな道が広がっていきました。
お腹責めの世界が広がっていったのです。

 

先生が私のお腹を診察してくれることは、それ以来ありませんが、
もう一度、あの先生に両手でお腹を押さえてもらいたいと
今まで何度願ったかしれません。千回以上、それ以上です。

 

あの医院でのことが、あの瞬間が私のお腹内臓フェチの原点です。

 

このことをあの先生に打ち明けたい気持ちもありましたが、
勿論、そんなこと不可能です。

ですから、私は次のように信じることにしてきました。

 

先生と私はあの時見つめあっていた。

 

先生は私のお腹を診察中に腸の奥に隠れている何かを見つけた。
それは何かの入り口のようなもので、先生にはその扉を開けると私が
どうなるのかわかっていて、

 

先生は少し迷って私の顔を見た。私は先生にその扉を開けて下さるように
目で合図したので、先生は両手をずらして開けてくれたんだって、、、

 

先生にしか聞こえない私のうめき声は、扉が開いたことを伝える合図だった。

 

だから先生だけが私の秘密をこの世の中で一番よく知っていると
信じてきました。