私は2年前からラベンダーを育てています。
私の家の横に栽培用のハウスがあり、そこで
鉢植えのラベンダーを育てているのです。

ハウスと言っても大きな物ではありません。
空調や温調設備とか全くありません。
ただ、冬の寒さをしのぐだけの、
簡単なビニールで囲ったものです。

 

私の兄が以前に色んな花をその中で育てていて
兄が上京したために私が自由に使っているのです。

私は花が好きで、お家の庭や、玄関や壁などに、
色んな草花を、鉢植えや地植えにして育てています。
お野菜も少しは作って食べています。
ハウスの中には色んな花があるのですが、
ラベンダーが多いです。ほとんどかな。。。

 

ハウスの中では木製の段にラベンダーの鉢を並べています。
ラベンダーの香りが中に閉じ込められて、
中に入るだけでその香りに包まれて、
とっても幸せな気持ちになれるのです。




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このラベンダーにはちょっとした経緯があります。
それは、2年程前に、私が中2の頃に、
地元の花火大会の夜店で鉢を買った時のことです。
私は、嬉しくて袋に入ったラベンダーを持って、
走って家に帰ろうとした時です。
前をよく見てなくて、
男の人にぶつかってしまい、鉢を落としてしまいました。

 

ラベンダーの鉢は地面にぶつかって割れてしまい、
袋の中で根も茎も折れ曲がってしまいました。
私は本当に悲しくてショックでした。

前をよく見ないで走ってしまった私が一方的に
悪かったのですが、その男の人は倒れている私を
優しく起こしてくれ、浴衣の土を拭ってくれました。

 

そればかりか、自分の方が悪かったと言ってくれ
新しいラベンダーの鉢を買ってくれたのです。

交換だと言って、新しい鉢を私が育て、割れた鉢を
その男の人が育てることになったのでした。

あの夜のことは今でも忘れたことはありません。
私の大切にしたい思い出なのですから。


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あの花火の夜店で、私はあの男の人にぶつかりました。

ドン!と

私は倒れて、
両手を地面について起き上がろうとしました。

すると、

大丈夫だった? ケガしてない?

夜店で買ったラベンダーの鉢が袋の中で割れて、
花も茎もめちゃめちゃになっていました。

 

どうしたの?

あの人は優しく私に言いました。

どこで買ったの?
僕が悪かったんだから、新しく買ってあげるよ。

私は、
私の方が前をよく見ていなかったから悪いのは私。だから
いいです。すみませんでした。
そう言って頭を下げてその場を立ち去ろうとしたのです。

すると、

え、あの、、ちょっと、ちょっと待って!
そう言って私の浴衣の袖をつかんで、

あのね!僕も植物が大好きなんだ!
だから僕もこれと同じのを買うからさ、
君のと交換してくれない?

 

私は、その男の人を、じ~っと見つめて言ました。
これ、茎がほとんど折れてるからもうダメかもしれない。

その人は、
僕はね、色んな植物育てて来たから大丈夫だよ!
これだって必ず育てられるからね!
大丈夫!

そう言って私ともう一度同じ夜店の鉢物売り場で同じものを買って、

さあ!交換だよ!
君のを僕が育てる。そして僕のを君が育てる。
いいね!

うん!

 

私は、あの人を見つめて、
きっと育てて下さい。約束!

その男の人は優しくうなずいてくれました。

それが私とあの男の人との約束でした。


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幼い私は喜んで、
その新しい鉢を家に持ち帰り大切に育て上げました。
今では、あの時のラベンダーは元気よく育ち、
数も増えてこのハウスいっぱいに咲いています。
その中で私は、幸せな香りに包まれて癒されているのです。

このラベンダーはあの時の男の人の物です。だから、
大切に大切に育ててきました。
ラベンダーの花を見るたびに、その香りに包まれるたびに
いつだって、あの時の優しい人を思い出しています。

 

夜店の肌電球の逆光で男の人の顔は見えませんでした。
名前なんて分かるはずはありません。
どこのだれかなんて全く分かりません。
ですが、私が心の奥で密かに思い続けてきた人でした。
二度と会えない人だと分かっていても、
私の心の中には、いつもあの人が居ました。

 

あの時、
あの人は花に詳しいから大丈夫!だから交換しようと
言いました。

そして私と約束をしました。

割れたラベンダーの花をきっと育ててくださいと!

ですが、今思えば、
あの人は花には詳しくなかったのかもしれない。
ただ、私の顔を見て、私を察して喜ばせるために、
優しい思いやりで、そうしてくれたのかもしれません。

どちらにしても、このラベンダーは全てあの人の物です。
あの人が持って帰った私のラベンダーが、
今どうなっているのか、分かるはずもありません。

 

ですが、
きっと、どこかで、あの人のすぐ近くで、心を
癒してくれていると信じているのです。
今の私と同じようにです。

私は、学校から帰ると、玄関にカバンを置いて、
そのまま、すぐにハウスに入りました。
暑い日が続いているため、少しでも早くラベンダーに
水をやりたかったのです。

気になっていた1つの鉢を棚の上段から下段に
降ろそうと背伸びをして両手で鉢を握って持ち上げた、
その時です、足場の板が少しずれてしまいました。

あっ!
鉢は思ったより重く、手が離れそうになりました。

 

あ~ 鉢が、、、、

手から離れる。。。。

イケナイ!

手を離せば、落ちて割れてしまいます。

私は自分の体のバランスを失いながらも、
鉢を落としたくなくて、

両手で鉢を握ったまま、
変な姿勢で床に倒れていきました。

何か硬い物がお腹の突き当りで弾けました。
ぐちゃ!



ドッスン!

ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

何だ!

地震か?

な、 な、 なんだ!

疲れ切って眠っているあなたのベッドの上に何か大きな物が
上から降ってきたのです!

あなたは、ベットの大きなバウンドで体が宙に浮いて
ベッドから床に落ちて頭を打ち付けます。

ゴーン!

イテーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーエ!

なんなんだ!

一体、どうした!

頭、痛い!

どうなってる、、、、?


暗闇の中、
何がどうなっているのか分からないまま、
とにかく、部屋の電気のスイッチを入れるため、
床から起き上がり少し離れた壁の処に歩いていきます。

ピッ! ピ! ピ!

部屋中の電気をつけます。

う~ん、、、、、、?

ベットの処へ戻ります。

 

ハッ! 嘘っ!

俺のベッドのすぐ横に女が立ってる!




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互いに体が硬くなって、立ったまま、見合っています。

頭の中でお互いが、それなりに状況を判断しようと必死です。

・・・
・・・

幽霊! お化け! 間違いない!

痴漢! 誘拐犯人! 絶対そう!

・・・

・・・
次の瞬間、同時に悲鳴をあげます。

ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーア!

2人は逃げ場を求めて部屋を走り回ります。
走り回ると言っても、
自分がいる狭い場所をぐるぐると移動するだけです。

 

最終的には、

私はキッチンのカウンターの後ろに隠れました。

俺はクローゼットの中に飛び込みました。

どちらもしゃがんで体を丸めたままで動けません。

自分の身にとんでもないことが起こっている!
かなりヤバイ状況だと互いに思っています。

 

俺、ど~したらいいんだ!

私、どうしたら!

 

・・・
あ~ 私、変な男に誘拐されたんだわ!
女子高生の誘拐って、きっとH目的だわ!でも欲求を満たした後、
何されるか分かんない? ひょっとして私、殺されるかも、、、?
そんなのイヤ!
・・・
女の幽霊だ! 女の幽霊はこの世で一番怖いと友達が言ってた!
女は怨念が強いらしい! 男の幽霊なんて、あまり聞いたことないし!
女の幽霊がいかに怖いかということだ! 怖い!怖い!
・・・
お互いの心臓は張り裂ける程、ドキドキして、
納まりません。ドキドキ、、、、、

時間が過ぎていきます。

・・・

・・・

俺は、クローゼットの扉の後ろから、
ちらりとキッチンの方を覗きましたが、
何も見えません。。。。ドキドキ!

私はキッチンのカウンターの下の方から、
こわごわ部屋の奥を覗いてみましたが、
何も見えません。。。。ドキドキ!

・・・
怖いながらも、声をかけてみます。

 

・・・
お前、そこに居るのか?
あなたも居るの?

お前、幽霊だろう!
あなた誘拐犯人でしょう!

・・・

??

私が、幽霊、、、?

俺が、誘拐犯人、、、?

??

私は幽霊なんかじゃなーーーーーい!
失礼しちゃうわ!
生きた人間です。

じゃあ、俺だって誘拐犯人なんかじゃなーーーい!
勝手に、犯罪者にするなよな!


だったら、何故、私をこんな処へ連れてきたの?
こんな処で悪かったな、、、、
でも、お前が勝手に上の方から降ってきたんだろー! 多分!
それも、俺が寝てるベッドの上にな!

・・・

??

・・・

時間が過ぎていきます。

ゆっくりと立ち上がり、物陰から出ます。
互いにほぼ同時にです。

俺、はあーーーーーーーーあ!

私、あーーーーーーーーーあ!

制服姿のキレイな瞳の女の子がキッチンの前に立っています。
パジャマ姿の優しそうな男の人がクローゼットの前に立っています。

 

お前! だれ?

あなた! だれなの?


痴漢した制服美少女とその後、むさぼり合うようなドエロ純愛 伊藤舞雪


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