絵画の販売でホテル回りをしているあなたの携帯に電話が入りました。

原宿店の女従業員からです。
かなり慌てている様子です。

大変なんです。 大変です。
とにかく早くしてください。直ぐに行ってください!
急ぎます! 早く! 早く!

実は、キョショさんから今電話があって、
出来るだけ早目に自宅へ来て欲しいとのことなんです。

待ってくれ!キョショさんって誰なんだ?
キョショさんはいつも店長が言っている絵の有名な人です。
いつも居留守してる、蹴っ飛ばしてやりたい腹の立つ奴です。

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!
巨匠から電話が! 早目に来いと!
わかったーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!
直ぐに、行く!


巨匠から電話!
それも向こうから連絡してくるなんて信じられない!

今まで何度、巨匠の自宅を訪問したか分かりません。
電話では失礼に当たると思って、いつも直接に自宅を訪問していたのです。
その度に毎回、居留守を使っての玄関払いを食らってきました。
玄関のインターホンの先に明らかに本人が居ることは分かっているのですが、
どうしても会ってもらえません。

それでも諦めずに、何度も何度も巨匠の自宅を訪問し続けました。
その目的は巨匠の描いた絵を販売させてもらうためです。


多くのお客さんが、どうしても巨匠の絵を欲しがっているのす。
それも値段をいとわない顧客ばかりでした。

巨匠の描く絵は市場ではどこを探しても見当たりません。
有名な絵の展覧会でしか見ることが出来ないものばかりで、
それも1~2点です。
ですが、今まで有名な賞を毎回のように取り続け、絵画の世界では
誰もが知る有名画家でした。
正に絵画界の画伯、絵の巨匠と言われるに相応しい人物でした。

そんなすごい人物が俺のような平凡な絵画店の販売員を
相手にするはずもないのです。
そんなことは良く分かっていました。
ですが、分かっていても、何とかお客様の欲求に応えたい
そう思って毎回、粘って自宅を訪問し続けて来たのです。


巨匠の描く絵には特徴がありました。
それは、絵を見た時のインパクトです。
殆どの人が、その絵を目にした時、胸を何かで突き抜かれる。
そんな衝撃を受けるのです。

俺は直接はその絵を目にしたことはありませんでした。
ですから、その意味がよく分からないのですが、
多くのお客様の話によると、何か心の奥に秘められた強烈な
想いが絵に込められているとのことでした。


そんな巨匠から連絡が入ったとのことです。
早目に来いと!
何をおいても巨匠の自宅へ急ぎました。
一体、どんな用件だろう?
先方から連絡をして来たということは、きっといい話だ!
絵の販売に繋げることが出来るかもしれない。
期待が広がってきます。

とにかく、一刻も早く巨匠の自宅へ急がないと!
気難しい人かもしれない? 変人かもしれない?
絵画の巨匠なんて変わった性格の人に決まってる!
少しの遅れで、気が変わってしまうかもしれない!

一体、どんな人なんだろう?
緊張が高ぶっていくのが自分でもよく分かりました。

巨匠の自宅前にやっと到着しました。
いつもの豪邸の玄関の前に立ちます。
大きな深呼吸をして、高ぶった気持ちを抑えます。
ネクタイの結びを正します。
この豪邸の中で、あの有名な画伯が俺を待っているのか。
この玄関から中に入れてもらったことはない!
この玄関の中は一体どうなっているのだろう?

よし!

いつものインターホンを右人差し指で押します。
今までとは全く違った指先の感覚です。
あ~ いよいよか~

失礼します! 私ですが、、、、、、お世話になります。
先生からご連絡をいただいて、急いでまいりました。

インターホンの向こうからいつもの声が応えます。

はい、、、、、あなたですね!
ご苦労様です。

先生は、今少しお取り込み中のご様子ですので、
玄関を開けますから、今しばらく庭の方でお待ちください。

じゃあ、お入りください!


カチャ!


玄関のロックが解除されました。

典型的な和風の建物です。
その玄関の扉を開けて屋敷内へ入ります。

うわ~ すっごい庭だ! まるで別世界が広がっています。

日本庭園が目の前に広がっています。わ~!
その光景に圧倒されて、自分がその中に飲み込まれるような錯覚を覚えました。
一体ここに住む人はどんな人物なんだろう?
金持ちと言っても半端ではない!
巨匠ともなれば、そんなに金が入って来るのだろうか?
都心にあって、こんな広い敷地を所有しているなんて信じられない!


この庭で待てと言うことか?
迷子にならないように適当に庭を見せてもらおう!


枯山水の庭が広がっています。
普通の庭ではありません。
その石はまるで大自然の岩山のように鋭く尖って空を突き刺すようです。
大自然を思わせる強烈なインパクトのあるものでした。

それでいて、その周りに咲き乱れる素朴な花がその鋭い岩を優しく
包み込んでいるのです。


うわ~  これは、、、、、、こんな庭見たことない!

すっごい!


あっ!

向こうの方に一面に紫色が広がっています!
紫の花! 少し見せてももらおう!

紫の花に向かってゆっくりと歩いていきました。


お~、、、、、、ラベンダー、、、、

ラベンダー畑が目の前一面に広がっています。


すっごい数のラベンダーだ!
巨匠の趣味はラベンダーか~、、、、、、


ラベンダーなら俺の窓辺にも2鉢置いてある。
話が合うかもしれないぞ! うん! うん!

ラベンダー畑の前に立ってその香りに包まれて花を見ていました。

どんなにしたらこんなに多くのラベンダーを育てられるんだろう。

これだけいっぱい咲き乱れると見事だ!

キレイの一言に尽きるな~、、、、、、



その時です。


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ、、、、、ダ!


ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!


ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーア!


イテーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーエ!


突然、俺の後ろから、何かがぶつかって3m程、吹っ飛んで宙を回って、
ドン!と地面に叩きつけられました。

一瞬の出来事で何が何だかさっぱり分かりません。


なんだーーーーーーーーーーーーーあ!?

何が起こったんだーーーーーーーあ!


状況を判断しようとしたのですが、全く分かりません!

仰向けに倒れた俺の体の上に、

誰かが、馬乗りになって胸を何度も叩いています。

バカ! バカ! バカ! バカ! バカ! バーーーーーカ!

わ~ん、わ~ん わ~ん、わ~ん

なんで、おじいさん先生を苦しめるのーーーーーーーーお!

おじいさん先生を泣かすんじゃなーーーーーーーーーい!

ドン! ドン! どん! どん! 俺の胸を思いっ切り叩きます。

わ~ん、わ~ん わ~ん、わ~ん!

いてーーえ! イテーーーエ! 止めろーーーーお!


何だお前は? 女です!

女が俺に襲い掛かってきます! 信じられない!

でも、まともな女でないことは直ぐに分かりました。

長い髪が乱れています。

貞子か!

いや、気の狂った、気違い女です! イカレ女だ!

すっごい力です!
俺の力より強いかもしれない!

ドン! ドン! ドン! ドン! 強力な力で俺の胸を叩きます。

しかも、わ~ん、わ~ん と泣き狂っています。

涙が飛び散ってきます! ただ事じゃない!

何とかして逃げないと!

やめろーーーーーーーーーお! そう言おうとしたのですが、、、

うあ~ 噛みつかれる~

イカレ女が俺の口に口を重ねて吸い付いて離れません。

口が塞がれて言葉が出ません!


うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

女の粘っこい生暖かい唾液が大量に俺の口の中に流れ込んできます。

オエー――――――――ッ! 気持ち悪いーーーーーい! 吐き出しそうになったのですが、


気違い女の唾液がドンドン流れ込んで来て、
ゴクゴクと無理やり飲まされてしまいました。うわ~ 最悪!

考える暇はありません! 逃げるしかない!

感染を避けるためには逃げるしかない! もう手遅れか?

懇親の力でイカレ女の体を起こしてラベンダー畑を両手で
這うようにして逃げていきます。

ですが俺の足をしっかりと掴んで放しません。
すごい力です!
俺がラベンダー畑に転がってしまうと、
また
気違い女が俺に覆いかぶさり、両腕で俺の頭を抱き込んで、
顔を全~部、舌でペロペロと舐めるのです。

イカレ女が叫びます。

初めっから若い姿で現れろーーーーーーーーーーーーーお!

何言ってるのか意味不明です。 イカレてる!

ラベンダー畑を髪を乱し汗だくになって裸足で追いかけて来ます。

女の汗が飛び散ります。 涙が飛んできます。

顔は乱れ髪でよく見えません!
両手を広げて俺に襲い掛かって来るのです。

きっと、お化けみたいな顔に違いありません。

わ~ 助けて~

いくら逃げても逃げても追いかけて来ます。

まてーーーーーーーーーーーえ!

もう、逃がさないーーーーーーーーーーーーーーい!


異常事態発生です。
相手は間違いなく気違いです。
精神的に大きな障害があるようです。捕まっては大変です!
逃げるしかありません。隠れるしかありません!

俺はラベンダーの花の中に腰を曲げて隠れたまま様子を見ます。


絶体に逃がさないーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!
死んでも捕まえるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!
どこにも行かせないーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!
先生は私だけのものーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーお!
私は先生だけのものーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーお!
だから絶対に捕まえるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!


うわ~ 嘘だろう! 完全にイカレれてる! 重症だ!

どこの病院から逃げて来た~? しっかり監視しろ!

ヤバイ ヤバ過ぎ!

なんで、こんなことになっちまうんだ!

あ~ イカレ女がこっちへ来る! 隠れるしかない、、、!

隠れて様子を伺います。 よし! 通過していく、、、ドキドキドキ

 

よし! いいぞ!

向こうを見ている! そのまま、あっちへ行けーーーーえ!




あっ!

わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!


ドスン!


ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!


上から気違い女が降ってきたーーーーーーーーーーあ!
それも広げた股の尻からダーーーーーーーあ!
ウエーーーーーーーーーーえ! こんなの生まれて初めてーー!


遂に、遂に、

捕まってしまいました! すっごい力で抱きついてきます!

放せーーーーーえ! 何なんだお前わーーーーあ! 声が出ません!

息が切れて汗だくで声が出ません。心臓が破裂寸前です。
互いに声を出して話そうとするのですが、

イカレ女も俺も、息が切れて声が出ません!

互いに顔を見合っています。激しい息です。


ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア!
ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア!


ラベンダー畑の真ん中でラベンダーの香りが2人を包み込んでいます。

やっと捕まえた!

俺は目を大きく開いたまま、下から気違い女を見つめます。
気違い女も俺の顔をじ~っと、上から見つめます。

俺の激しい息で気違い女の髪が揺れます。
顔と顔はすぐ近くです。

イカレ女の生温かい激しい息が顔にかかります。 うわ~!

気違い女が俺をじ~っと見つめています。
俺は目を大きく見開いて気違い女を見つめました。

その時初めて気違い女の顔を見つめビックリです!


はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ! 嘘!


キレイ! キレイ過ぎ! 真っ白な肌、愛らしい瞳、
清純であどけない表情、漂う黒髪、清潔な匂い、、若さ溢れる制服の少女です。

二人の息が交わります。
互いの鼓動が伝わります。

彼女のその美しい瞳から涙が溢れて来ます。
それが、だんだん大きな滴となっていきます。


あ、あ~ 落ちる!


俺の両目に同時にポトと落ちてきました。

一瞬、目の前が涙の水滴で潤んでカスミがかかりました。





ハッ!

いててててーーーーーーーーーーーーーーーーえ!

頭が痛い! 顔が痛い!

何だ? 何だ? どうなってる? どうしたんだ? 俺?

ここ、どこ?

ラベンダー畑? 気違い女は? 画伯は?

何で俺は動けないんだ? 気違い女に捕まったからか?

何かが俺の上に乗っかって身動きが出来ない?
なんなんだ? かなり重い物だ! 重すぎ!

うーーーーーーーーん ???????

俺の頭、俺の横顔、何かの上に乗っかってるのか~あ?
その上から何かが押し付けているようだ!
でも、俺の顔の下の物、、、なに?


にゅりゅ~~~~~~~トクトク~~~~~~~~トク~~~~

ぐちゃ~ぐにゅ~じゅるじゅるにゅちゃ~~~ねちゃ~じゅわ~

はあーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!


なんの音?


何かが俺の顔の横で動いている。 俺、変な生き物につかまってるのか?

うわ~ これ何? 気持ち悪~、、、

にゅるにゅる~~~~~~ぐちゃぐちゃ~~~~~~~トク~~~

ねちゃ~ぐにゅ~じゅるじゅるにゅちゃ~~~ねちゃ~じゅわ~トクトク

じゅるにゅちゃ~~トクトク~ねちゃ~じゅわ~トクトク、、、、


動いてる! 間違いなく生き物だ!
生温かくて、ぬるっとした、
しかも表面がじっとりと湿ってる、、、、
とてつもなく気持ちの悪い生き物! なんなんだ?

こんな生き物、知らない、、、、、何?

ここって地球外なのか? 地球外生物?

タコだらけの惑星とか?

先生! 大丈夫ですか~あ?

はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ! 女の声!

待て! 待て! 待て!

女の声ってことは、ここは地球で俺はタコ女に捕まっている?

まさか? あり得ない!

考えろ! 考えるんだ! 俺は今どこにいる?

とにかく、頭が、顔が動かない、、、

何かに挟まれているのは間違いない。


何に?


下は柔らかいのか? 上は俺の腕で、、、その上は硬そう、、

こんな状況が何で急に起こるんだ?

とにかく柔らかい物に埋もれている感じ、、、、

顔が柔らかい何かに埋もれて動けない、、、、、何に埋もれているんだ?

え! 動いてる? 下で何かが動いてる。
変な音!

変な生き物の中? タコの中? イヤよく見て判断しないと!

う?

何だこれ? 服だ! 服~? なんだかスカート生地みたい?
学校の制服みたいな?


スカートーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーお!


何だか、めちゃヤバイ予感、、、、え~っとだな、、、

スカート!?
制服!?
女の声!?
変な音!?

まさか、まさか、まさか、まさか、、、、えーーーーーーーーーーーえ!


俺は今、女の腹の中に顔が埋もれているーーーーーーーーーーーーう!


嘘だろう! そんなわけないだろう! なんで?
しかも相手は制服の女子学生かも?

嘘だろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーお!

嘘だと信じたい! けど、これ現実!

机や椅子がいっぱい見える。
ってことは、ここは学校の教室。
悪い状況が後から後から出てくる。。。でも考えろ!


考えたくない事実をまとめるとだな、

今俺は、
学校の教室で制服の女子学生の腹の中に頭が半分埋まってて、
彼女の体内の音を聞きながら内臓の動きを直接感じている。しかも、
何か重い物の下敷きになってて、身動き付かないでいる。


えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!

嘘だろーーーーーーーーーーーーーーーお!!


こんなヤバイ状況ってどんなにしたら作り出せるんだ~!
小説でもこんなの読んだことない!
変な女の妄想でしか書けない!

ヤバ過ぎるーーーーーーーーーーーーーーーう!

冗談だろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーお!


先生! 返事をして下さ~い!

はあ~? 先生? どこに先生がいるんだ?

先生~ 大丈夫なんですか~?

おい! おい! 待ってくれ!

まさか、 まさか、 俺が、先生?!

俺が、、、、教師ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!

学校の教室で女子学生と教師がこの状態で何やってるの?!

目まいがする! 脳が追い付かない、、、、

先生~ 大丈夫なんですか~?

あ~ 何なんだ?

あのさ! お前だれ! だれなんだ? 俺たちど~なってる?


先生! ごめんなさい! チョーク投げつけたりして、、、
ごめんなさい! だって私は先生のことが、、、、、
だから、先生に意地悪しちゃって、、、、ごめんなさい!
ごめんなさい、、、、ごめんなさい、、、、


わ~ん、わ~ん、、、

わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、、、、

チョーック投げつけったって何よ?
全然分かんない、、、? 何言ってるんだ? こいつ!

ごめんなさい! ごめんなさい!
わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、、、、

なんでこうなっちまうんだ~ 泣いてるのか、、、、、
俺って何か悪いことしたか~あ?

ただラベンダーの花を見てただけじゃん、、、
そしたら、気違い女に急に後ろから襲われて、、、
唾液を無理やり飲まされて、、、


ハッ!


あのイカレ女、、まさか、お前が、、、、?

でもなんでお前と俺がここにいるんだ!?
前後の関係って全くつながってない、、、
しかもこの状況って、めちゃめちゃじゃないか、、、
全然わかんないよ?


わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、、、、
泣いてる、、、どうしたらいいんだ?

にゅるにゅる~~~~~~ぐちゃぐちゃ~~~~~~~トク~~~

ねちゃ~ぐにゅ~じゅるじゅるにゅちゃ~~~ねちゃ~じゅわ~トクトク

じゅるにゅちゃ~~トクトク~ねちゃ~じゅわ~トクトク、、、、

わ~あああああああ、、、、、タコがまた動き出した~

何だっていうんだ、、、この感触、、、お前の内臓、、、

ぐちゃぐちゃ~~~~トクトク~ねちゃ~じゅわ~

腸の動きが直接伝わってくる、、、、、刺激してるのか? 俺を!

にゅるにゅる~~~~~~ぐちゃぐちゃ~~~~~~~トク~~~

ねちゃ~ぐにゅ~じゅるじゅるにゅちゃ~~


画伯のラベンダー畑で最後に見たあの女!
女子高生か? それがここにいるお前なのか?

あの時よく見ると、
キレイで真っ白な肌で、愛らしい瞳、清純であどけない表情、
漂う黒髪、清潔な匂い、、、、お前なのか?

あの子の内臓を俺は今、直接感じているのか。。。。
あっ! この体臭!

やっぱし、 同じだ! 全く同じだ!
画伯の庭で出会った少女と同じ匂いだ!


でも何故なんだろう?
この体の匂いはどこかで俺が感じていたもののような気がする、、、
この体内の感触だってそうだ。
なぜか俺を極端に刺激して興奮さてしまう!

にゅるにゅる~~~~~~ぐちゃぐちゃ~~~~~~~トク~~~

じゅるにゅるぐちゃぐちゃ、、、、、にゅちゃ~

あ~ これは、これは、
どこかで、
俺が、大切にしていたもののような気がする。。。なんだろう?

なぜこんなにも興奮させられるのだろう、、、、?

少女の声が聞こえます。

俺に話しかけているようです。


先生!

私の話を黙ってっ聞いてください。どうかお願いします。
きっと今しか話せません。どうか、聞いてください。
こんなことになっちゃって、本当にごめんんさい。

・・・

私は、私は、、、先生のことが大好きです。
今の先生はまだ知りませんが、
3年前、私が中2の時、先生と私は花火の夜店でお会いしました。
先生が知らないのは中2の私と出会う前の先生だからです。

ハア~ ハア~ ハア~ ハア~  ウっ!

でもその時、先生と私はラベンダーの約束をしました。
お互いにラベンダーを育てていこうって、、、、約束しました。
その時から、私は先生のことをず~っと想ってきました。
ハア~ ハア~ ウツ~っ! ハア~ ハア~

3年間ず~っと今まで先生のことだけを想い続けてきました。
ラベンダーを先生だと思って大切に育てて来ました。
私は今、ハッキリと自分の気持ちが分かっています。
私は先生のことを愛しています。本当です。
ハア ハア~ ハア ハア~ ハッ! う!

何よりも先生のことを愛しています。
自分の命よりも大切だと思っています。
私は自分のお腹の中身に感じてしまう性癖があります。
今の先生に言うのは恥ずかしいのですが、それが私です。
ハ~ア ハ~ア うっ~ ハ ハア ハ~ ハア

だから、
今先生の頭で内臓がつぶされているのが本当は幸せなんです。本当です。
いつも先生にお腹を責められることばかりを夢見て来ました。
だから、ず~っとこのままでいたいと思っています。
でも、苦しくて呼吸が出来なくなってきました。

うーーーーーう! ハ~ア ハッ うぐっ~! ハア~ ハア

きっとこのままでいると私はもう長く持たないと思います。
でも、それでもいいんです。
先生にお腹を責められたままでいけるのですから。
幸せです。とても嬉しいです。
話が出来る内に先生に話しておきたかった。。。。
ハア~ ハア~ ハア~ うぎゅーーーーーーう!
もう息が出来そうにありません。。。。苦しい~、、、

せ、先生、時を超える愛を教えて下さって有難うございました、、、
う、嬉しかったです、、、、

この少女は一体何を言っているのだろう?
だが、俺に対して何かを必死で訴えている。。。
今まで思い続けていた心の真実を語っている。
誠の愛を語っている。
間違いない!
最後の言葉として俺にその愛の言葉を残そうとしている。

時を超える愛!

時を超える?


俺がこの子にそれを教えたというのか?

いつ? どこで?


俺は美大を卒業後、就職が出来ず、
たまたま空きの教員として臨時的にある高校の教師を務めたことがある。
美術の教師として3か月ほどの期間だった気がする。
もう何年も前のことだ。
この子が俺のことを先生と言うのは、その時の俺のことなんだろうか?
俺が先生と呼ばれるのは今までにその時しかない!
はっきり覚えていないが、
確かあの時、俺の心をひく美しい1人の少女がいたような気がする。
俺の顔を決して見ようとしない少女が1人だけいた。


その少女が今俺の下にいるのか!
まさか!

・・・

あれはもう何年も前のことだ!
一体、今俺に何が起きているというんだ?
あり得ない何かが起きている? 一体何が、、、、、?!
このとんでもない状況は一体何なんだ!?

画伯の庭で出会った少女が何故ここに居るんだ?
同じ体の匂いってことは同一人物か、、、、

分からないことだらけを一生懸命に整理しようとします。
自分では決して理解しがたい予想も入れて頭を整理してみました。


とんでもない予想。
今俺が居るのは、以前の臨時教員をしていた高校内の教室。
俺は何故か時間を超え、1人の女子高生と2人だけで居る。
この女子高生は俺の教え子で、俺が密かに惹かれていた美しい少女。
この少女も時間を超えて画伯の庭で俺を先生と言って抱き着いてきた。
少女は以前から何故か俺のことを知ってて、俺を慕っている。
2人は何故か互いの時代に時間を超えてしまった。


問題点、
2人は動けない。
このままだと少女は息絶える。俺も。


少女の匂いの中で、当時のことを思い出していきます。
深く深く目を閉じて思い出そうとします。
少女の汗が甘~い香りが漂ってきます。
あ~ この匂いは、あの当時、廊下ですれ違ったあの少女の匂い、、、、、
・・・
すると、
それまで忘れていたことが、脳裏に浮かんできます。
確か、あの時、俺は学校から帰宅するところだった。
突然に後ろ頭にチョークが飛んできて、
男子生徒のいたずらだと思って、それを叱るために
各教室を見て回っていた。

だれも居なかったが、1つの教室の窓が開いていて、
後のフロアーに女子用のカバンと体操服の袋が散らばっていた。
まさか女の子が? と思ったが教室に入っていった。


そうだ、思い出したぞ!

それで、俺は声をした。

出て来なさい!
分かってるんだ! そこにいるんだろう!

あ! それで、 それで、

ゆっくりと下を向いたまま本棚の横隅から出てきた少女!

俺は、あまりの意外な人物で驚いた。

出てきたのが俺が密かに想う瞳の美しい1人の少女だったんだ。

・・・

はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

・・・

君は?

・・・

少女は目にあふれるほどの涙を浮かべて床にポロポロと
涙を落としながら、
謝りながらも、俺に何かを話そうとした。

わたし、、、、、私、、、、ごめんなさい!

だって私! 先生のことが、、、ス


と、その時、

床がグラグラグラと大きく揺れ横にある大きな本棚が
少女に向けて倒れていき、

俺は、
危ない! そう叫んで
俺は少女の体に向けて飛び込んでいった。

思い出したぞ!
分かったぞ!

俺は今、その当時に時間を超えてやって来ている!
俺は今その当時の教師なんだ!
年齢は当時の方が若いが、
時間や状況は当時のものが再現されているに違いない!

いくら非現実的でも、
そう考えないと、この信じられない状況を理解することは出来ない。

少女が今話した言葉は、全ては理解できないが、
床が揺れる前に少女が涙をこぼして俺に伝えたかったこと、
そして今もそれを息絶えながら最後の言葉としてに俺に伝えたいこと。
それは、

・・・

時を超える愛!

・・・

はっ!

ラベンダーの香り?

・・・

あの授業の時、俺は大きな衝撃を受けた!
それは、ある少女の描いた愛のだった!

この少女の絵!


確か、あれはラベンダーの花火の絵だった!
何かを強烈に訴えている愛を込めたショッキングな絵だった!
俺は絵の教師として恥ずかしい思いをしたのを思い出す。

あの時、少女は言った。
ラベンダーの香りは、時のねじれを生み出す力を秘めていると。

俺も絵から受ける印象を率直に話した。

それは確か、
時を超えて、ラベンダーの香りが2人の心を強く結びつけている!
現在、過去、未来、どの時をも超える2人の深い愛情!

確かその時にそう感じて思いのままを話したんだ!

あの時、この子は俺に対して自分の深い愛を訴えていたのだ!
俺に伝えたかった!


時を超える愛!


あ~ 何ということなんだ!

その時です。
少女の弱々しい声が聞こえました。

先生!

痛くありませんか?

これを、、、、、これを、、、、使ってください。
痛いところを、、、、、押さえて、、、、下さい、、、、


そう言って、グチャッ! と、つぶされて殆ど隙間のないスカートから
片手で一生懸命にピンクのハンカチを取り出して俺の顔の隙間に差し込みました。

ピンクのハンカチから甘~い匂いが漂ってきます。
彼女の汗が濃く染み込んだ彼女の体臭が漂ってきます。

甘酸っぱい匂いが、あなたの脳の中にしみ込んでいき、
それが脳の全細胞の隅々まで広がって浸透していきます。

不思議な、、汗の匂い、、、女性の体の匂い、、、
他には絶対にない匂いです。

甘~い 清らかな、香りが、、、、ゆっくりと、強烈に

容赦なく、強烈に襲い掛かって脳に突き刺さります。
脳細胞が激しく痙攣を起こし、


一瞬にして目の前に白い世界が
パー―――――――――――――――――――――――――ーーーーーーーー―――――ッ! と
広がっていきます。


ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


彼女と俺は森の中で手をつないで丸太の橋を渡ろうとしています。

丸太の橋は狭くて少し不安定です。手すりなんか勿論ありません。
二人で一緒に渡ります。俺が彼女の手を引いて先導します。

う!?   あ!

丸太が変な音を立てて動き始めました!

落ちる!

ズ!  ズズズズッ!

彼女の両手が俺の背中を、一気に橋の片側へ
突き飛ばしました。

と同時に、
彼女の体は丸太と一緒に谷底へ落ちて行きました。
完全に自分を犠牲にして俺を助けたのです。


あ~ あなた、、、、

私のイレット、、、ありがとう、、、

彼女! 彼女が! 落ちた。

直ぐに、俺は、谷の上から下を覗きます。

あああああああああああああああああああああああああああああああああ!

丸太が見えます!
そして、そして、
その丸太の横に彼女が、うつ伏せで横たわっています。
俺は、慌てて、まるで狂ったように、
谷肌を滑り降りていきます。

何ということだ! 大変だ! 彼女が谷底へ落ちた!


大丈夫かーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

あなたの心臓は破裂しそうです!
頼む! 頼むから、、、無事でいてくれ!

頼む! 無事で、、、、

必死で彼女の元へ近寄ります。

うつ伏せの彼女を、そっと起こします!
外見には大きな傷はありません。
その美しい顔は、まるで微笑んでいるようです。
その閉じた瞳からは、
涙が一筋、白いほうを流れ輝いています。


大丈夫か? 大丈夫か?
何か言ってくれ!
頼む! 頼むから! その瞳を開けて、俺を見てくれ!


頼むから、大丈夫だと言ってくれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!


頼むーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!


彼女は息をしていませんでいた。

いくら俺が叫んでも、二度とそれに応えてはくれませんでした。

わあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!


あなたの泣き声が、森の中に響きます。

俺を! 俺を!

独りにしないでくれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!


ハッ!


壮絶な光景が俺の頭の中を過っていきました。


あ~!

彼女は! 彼女は!

彼女が今ここにいる君なのか!

君は、俺が追い求め探し続けている命より大切な人!
求めても求めても届かない人!
愛おしくて愛おしくて、苦しくて、苦しくて、
無我夢中で追い続けて来た! 探し求めて続けて来た!
心がつぶれそうになる思いをしてきた、最愛の人!
どんなことをしても君にたどり着くと約束した人だ!

あ~ この体から漂う匂い、この君の体の味、
この内臓の感触がどんなに俺を苦しめてきただろうか、、、、
その君が今、俺と一緒に体を密着させて、この時の中に
存在している!

この少女が、俺に取って、俺の人生に取って全てなんだ。
今例え女子学生の君だとしても、君は君だ!


彼女に変わりはない!

全て、時間のずれが起こす現象なんだ!

あ~ 彼女の肉体が衰弱していく! 鼓動も弱くなっていく!
このままだと死ぬ!

そんなことは絶対にさせない!
絶体にさせない! 死なせない!
俺は死んでもいい! 君の命だけは助ける!

君は自分の命を犠牲にして俺を助けてくれた。
その強い愛を俺は絶対に失いたくない!
失ってなるものか!
絶体に助けて見せる! どんなことがあっても助ける!


あ~ 神様!


私に力を貸してください!
私の命を差し出します! だからこの子を救ってください!
この子は私にとってかけがえのない人なんです!
お願いします!


私に、 私に、力を! 力を! 下さい!

お願いしまーーーーーーーす!!!!!!!!!


ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐっぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぐぐぐぐぐう!



こん身の力で乗り被さった本棚らしき重量物を彼女の腹部に
力が掛からない様に持ち上げていきます。


ぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!


動けーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!

頼むーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!


動いてくれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!


ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐっぐーーーーーーーぐ!


動くんだーーーーーーーーーーーーーーーあ! えーーーーーーーーーーーい!


もう少し、、、、、、、、、もう少しだーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

神様!
もっと力を、、、、、、、、、私に!


ググーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぐぐぐぐぐう!

少しづつ床と重量物の間に隙間が出来ていきます。

あ~ もう、、、、もう、、、、これ以上は、、、、無理か~

もう少しだけ、、、、、、、神様! 頼む! 私に力を!、、、、、

ぐーーーーーーーーぐぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!


彼女の体を床を滑らすように片手で押します!
彼女はもう意識はありません。体がぐったりとなったままです。


どんなことをしても助ける!
命に代えて、君を、、、、、、、、助ける!


ぐぐうううううううううううううう、、、、、、、、、、、うううう!


こん身の力で彼女の体を重量物の位置から外します。

ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!


生きろ! 死んではダメだーーーーーーーーーーーーーあ!

頼む! 君だけは生きてくれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!

君は俺の全てなんだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ!

俺の代わりに生きてくれーーーーーーーーーーーーえ!



ドスン!



生温か~い息が胸の中に入ってきます。
何度も何度も大きな息が胸の中に口移しで注ぎ込まれています。

温かくて甘い香りがして湿り気のある息が俺の体に入ってきます。

誰かが俺の横で泣いています。
わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、

死なないで! お願い! わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、

私の命をあげるから、先生を助けて! わ~ん、わ~ん、

そう言いながら、息が何度も口移しされます。

死んではダメーーーーーーーえ! わ~ん、わ~ん、わ~ん、

私を1人にしないでーーーーーーーえ! わ~ん、わ~ん、わ~ん、

先生が死んじゃったら私も死ぬーーーーーう! わ~ん、わ~ん、

だから死なないで、死んじゃあダメーーーーーーーーえ!

泣きながら、涙をいっぱいに流しながら、必死です。

わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、

先生! 先生! 死なないで、お願い! わ~ん、わ~ん、わ~ん、

置いていかないで、、、わ~ん、わ~ん、わ~ん、

先生が居ないと生きられない、、、、わ~ん、わ~ん、わ~ん、

わ~ん、わ~ん、わ~ん、

俺に一生懸命に息を吹込んでいます。

わ~ん、わ~ん、わ~ん、


その美しい瞳から、涙がポロポロと落ちて
俺の顔を濡らします。
彼女の温かい涙の味が口に広がっていきます。


わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、

あ~ 神様! こんなに感謝することはありません。

彼女を救って下さって、本当にありがとうございます。

泣きながら必死に息を吹込む彼女を、上半身を、がーっ!と起き上がって
思いっ切り抱きしめました。


彼女が息が出来なくなるほど強く引き寄せて抱きしめてました。
彼女の汗だくの体をしっかりと感じたかったのです。


苦しそうな声で彼女が言います。
せ、、ん、、せい! く、、苦、、しい! い、い、息が、、で、、き、ない!


それでも放しません。
そのままず~っと、ず~っと力を込めたまま抱きしめ続けました。

う、ぎゅ、、、、、、、、、、う、、、、、し、、、ぬ~~~~~う、、

離せないのです。愛おしくて、愛おしくて、、、、死んでも離したくない!

抱きしめ続けます。 更に力が入ってしまいます。
彼女が潰れてしまう程に強く強く抱きしめました。
彼女をず~っと感じていたかったのです。

ぎゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!

クッ、、、く、、、、、、く、、、、、る、、、、

死、、、、、、、、ぬ~、、、、、、、、、、、、、う、、、、、、

ぐゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!

い、、、、、、い、、、、、、息が、、で、、、、、、、、、き、、、

せ、、、、、、、、、、、ん、、、、、、、、、、、せ、、、

うぎゅ、、、、、、、、、、、、、、、、、、ウッ、、、、、

ハッ! と我に返って、放しました。


ハア~、 ハア~、 ハア~、 ハア~、 ハア~、 ハア~、ハア~、 ハア~、
ハア~、 ハア~、ハア~、 ハア~、ハア~、 ハア~、ハア~、 ハア~、


そこには床に両手をついて大きく肩で呼吸をしている女子高生が居ました。
俺の抱きしめで長い間、呼吸困難になっていたせいか、本当に苦しそうです。
長い黒髪が乱れて顔が見えませんが、大きな濁った吐息を立て苦しそうにしています。


その彼女が言います。

先生! 今度は私の番です。

そう言ったかと思うと一気に俺に飛びついてきて俺の体を押し倒し
馬乗りになって、じ~っと俺の顔を見つめています。

何と美しい綺麗な瞳なんだろう! その愛らしい美しい顔は、
正しく俺がず~っとこれまで追い求め探し続けて来た、あの彼女の姿でした。

その大きな瞳から涙がポロポロと俺の顔に落ちて来るのです。
やっと出会えた! 君が探し求めていた最愛の彼女なんだね!


先生! 私の体の一部を飲んでもらいます! いっぱい、いっぱい!
そう言ったかと思うと、少女の口が私の口に押し付けられて、
粘っ~こい唾液が大量に注ぎ込まれました。

後から後から少女の液体が口の中に広がって俺はゴクゴクと吸い付く様に
飲み続けました。甘~い、甘~い、彼女の体から湧き出る濃縮された
液体の味が口の中で広がっていきました。これが君なんだネ!
熟す前の柑橘類の清潔で新鮮な味が俺の口の中に沁み込んでいきます。
俺の愛おしい愛おしい彼女の味なんだ!
君の体の一部が俺の体の中に沁み込んでいく。。。強烈な興奮が呼び起こされます。


目を少しずらすと、本棚を持ち上げたと思えるモップの棒が何本か転がっています。
彼女が俺をその棒をテコにして救出したのが分かりました。

ただ不可解なことがありました。
本棚に体操服を利用した紐が掛かっています。
本棚の床の下に本が何冊も散らばっています。

???

まさか!

信じられない推測が頭を過っていきます。


これは2度目!


最初は床が揺れて本棚が倒れて来た。
そして今は、この子はわざと本棚の下敷きになった!
1度目がどうなったのか2人は知らない。
でもこの子はこの時に戻りたかった! そのために。

俺と出会うために!
時を超えて俺がここへ現れる可能性を信じて!
俺に出会うために自分の命を懸けてわずかな可能性にかけたのか!

この世にこれほどまでの純愛があると言うのか!
そして少女の愛が時を動かした!
何ということなんだろう、、、、
命を懸けたこの少女のわずかな願いで俺はここに現れた!
俺の世界に現れて俺を彼女の世界へ連れ込んだ!
この子は時間を駆け巡り、俺の心を虜にしていくのか!


時を超える愛!

これが、時を超える愛なのか!
この世に、
これ程の愛が存在しているのか!


この子は俺がそれを教えてくれたと言ったが、全くの逆だ!
俺はこの子からいつも教えられている。

あ~ 何と愛しい君なんだ! 絶体に離さない!
俺は君のことを永遠に一生愛し続けていこう! 君だけを!

俺は彼女の口だけでなく制服から覗く肌をまるで吸い尽くすように舐め尽くしました。
あ~ この肌の味は、、、、彼女だ、、、この汗の匂いも味も全てが彼女の物!
新鮮で清潔で若葉の香りを放ちながら、俺の興奮を呼び起こす。
絶体に忘れない!


2人は起き上がって教室の窓から遠いい空を見つめています。

 

先生! 私は幸せです。先生のことがず~っと好きでした。
来て下さると思っていました。必ず会えると信じていました。


今日のここでのこと、記憶に残らないのでしょうか?
そんなのって、あまりにも悲しいです。辛いです。
こんなに先生と愛し合ったことを忘れないといけないなんて。
悲し過ぎます。どうして覚えていられないのですか?


そうだね!
僕たちは、今、時の流れを超えているんだ!
残酷なようだが、それが2人に与えられた試練なのかもしれないね!
でもね、例え思い出せなくても心の何処かにきっと刻まれてる!
そして、いつの日かきっと今日のことだって思い出すさ!
その全てが思い出されて結びついた時、2人は必ず結ばれる!
必ず結ばれるんだ!
君は僕にとって命より大切な人なんだからね!

でも君には驚かされることばかりだよ!
画伯の処のラベンダー畑で突然に襲い掛かってきたんだからね!

え? 襲い掛かった~? 画伯?
先生! 何ですか?

あ、いやいや、何でもないよ。


あのね、
君と僕の未来には色んな事が待っているかもしれないんだ!
今、君も僕もまだ知らないことかもしれないんだよ!
でも1つだけ忘れないで欲しいことがあるんだ!
それは僕がこの世の中で君を一番愛しているってことだ。
今の君も未来の君も愛している。
君は僕にとって人生の全てなんだよ!


大げさな言い方かもしれないけど、君は命より大切な人だ。
そして、僕はこの時の流れの中で必ず君にたどり着いてみせる。
君と必ず結ばれるために必死で君を探し求め続けるよ。
今のこの時は、
ラベンダーの花火の開いている一瞬の間なんだろうね!
でも約束するよ!
時を超えて必ず未来の君にたどり着いて見せる!
だから、それまで待ってて欲しい。


先生! 嬉しいです。先生を信じて生きていきます。
必ず先生が私のことを見つけてくれると信じています。
待っています。いつまでも先生を待ち続けます。
未来の私がきっと先生と結ばれる、その時までず~っと
待ち続けます。
どんなことが待ち受けていても、どんなに苦しくても
先生と結ばれることだけを信じて待っています。
必ず私を見つけてください。

そう言うと、その美しい瞳から涙がいっぱい溢れて来て
両手で目を押さえて、

わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、

と泣きじゃくりました。

なんと愛おしい姿なのでしょう!
彼女の体をしっかりと引き寄せて強く強く抱きしめました。
俺の目からも涙が溢れて彼女の制服を濡らします。
この少女があの森で出会った紛れのない、愛しの彼女なのです。
時のねじれが女子高生にしているだけです。
例え、今は幼い君でも、その愛は本物です。
誰にも何よりも勝る真実の愛です。
俺はその君に純粋な自分で応えたい。
あの森で、彼女と会った俺は、今日のことは知らない!
時のずれが、残酷なまでに2人にのしかかってくる。
愛おしい君! 俺はこれからも君だけを追い求めて生きていこう!
そして必ず君と結ばれたい! 待っててほしい!


先生!
ここでのこと忘れたくない!
忘れるなんてイヤ! そんなこと出来ない!
お願いします。先生の形のある物を私に残してください。
未来の私が今日ここで先生と過ごしたことが分かる証を下さい。
忘れたくないんです。今日のこの時を失いたくないんです。


少女の美しい瞳が俺の胸のバッチに止まりました。

これが欲しい!

紫色のラベンダーの花を模った俺の会社のバッチです。
左胸のスーツに付けた地味な紫色のバッチはなんとラベンダーの花です。
俺が2年前に自分でデザインして作ったものです。
俺はいつもそのバッチを付けて仕事をしていました。
何の因縁でしょう、まるで今日の日のために作ったようなものだと思いました。

いいよ! これを君にあげよう!

そう言うと、彼女は喜んで、わ~!ラベンダーのバッチ! 嬉しい!
と言って大喜びをして、カバンの筆入れの消しゴムや鉛筆の中に
大事そうに入れました。

これなら、絶体残るわ! 大切にします、先生! 有難うございます。
そう言うと、机の下から1枚の絵を持ってきて、
俺に渡しました。
先生! これをあげます。そう言って出した絵は、


ラベンダーの花火の絵でした。


こ、これは!
君の大切な愛のこもった絵!
そしてあの花火の夜店での2人のラベンダーの約束の絵!
こんな大切な物はもらえないよ!
君があの時、一生懸命に心を込めて描いた絵じゃないか!
ダメだよ! 君が持ってなきゃ!

先生?
2人のラベンダーの約束のこと知ってるのですか?
先生はあの時、私が中2の時のことを知らないはずじゃあ?

そうだよ、あの時の僕は確かに知らなかったんだ!
でもね、今の先生は知っているよ!
だって、君が命を懸けてまで僕をここへ連れて来たんだからね!
君はわざと本棚を倒してまで僕を呼び寄せた!
めちゃくちゃをしては絶対にダメだ!
大切な体なんだ! もうしないと約束して欲しい!

今の僕は2人の約束を知っている先生なんだよ!
同一人物だけど何故か時間がずれてるんだ!
理解出来ない現象が2人に起きているんだよ。
そのために記憶も無くなってしまう。
今この時点でも、
違った「時」の中で2人は会っているかもしれない。

どちらにしてもこの絵は君が持っているべきだよ!
いいね!


彼女は言います。

ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーエ! ダメ! ダメ!


これは私が先生のために描いた絵なんです。
先生に私の愛を分かってもらうために、あの時一生懸命に
描いたんです。
そして、この絵で先生から、時を超える愛を教えてもらったんです。
だから、これを先生にいつまでも持っていて欲しいんです。
大切に持っていて欲しいんです! いつまでも!
お願いします。 先生!
今日のここでのことを忘れないようにして欲しいんです。
忘れないで!


ここでのこと!


私とのこと、絶対に忘れないで!


忘れるなんて、あまりにも悲し過ぎます。

忘れないで、、、、、、、
わ~ん、わ~ん、わ~ん、わ~ん、

大きな涙の粒が愛らしい瞳から流れ出し俺の胸をいっぱい濡らしました。
彼女の肩が泣いています。髪の甘い香りが漂います。
あ~ 放したくない。 このままいつまでもいたい。

分かった、わかったよ!

だから。もう泣かないで、、、

忘れないよ! ここでのこと! 決して忘れない!


君のラベンダーの花火の絵をもらうよ!
君だと思って大切にする! 約束だ! ありがとう!


嬉しい! 嬉しい!

彼女は絵を折り曲げて俺の内ポケットに無理やり
押し込みました。


俺はその時に思いました。
あの森で初めて彼女と出会い、その時以来彼女を死ぬほど
愛し続けて来た。
そして何年もの間、彼女だけを探し求め苦しんで来た。
彼女の魅力が忘れられず、必死で追い求めて来たんだ。
その思いは紛れのない俺の純粋な愛だった。
あの森で俺は彼女にそれを教えられたと思っていた。


なのに、あの森で出会う何年も前から
俺は彼女に死ぬほど愛されていたのだ。
あの森での出会いは偶然などではなかったのだ!
それは2人の運命の出会いだった!
あ~ 何ということなんだろう、、、
俺の気が付かないところで、2人の運命は既に
動いていたというのか、、、、、。

時を超え、俺たちは愛し合う運命にあった!

ここで彼女と過ごす愛の時も、きっとあの絵のように
花火が開いた時の一瞬の出来事に過ぎないのか。。。。。
あ~ 何故に、時が過ぎていく。。。



先生! 私たち、そろそろかもしれません、、、、、
そんな気がします。。。。。


あ~ 先生もそんな気がしていたよ、、、、!

先生! 私! ここで先生と過ごしたこと忘れません!
ああ、、先生もだ!


先生!
ラベンダーの花火の開いている一瞬の間でもいいです。
私の体を少しでいいです、愛してください。
お願いします。お願いです。
そう言って彼女はスカートの処の上着を少しめくり
俺の右手を引いて彼女の柔らかくて優しい腹部へ押し当てました。
彼女の生の腹部の生温か~い感触が手に伝わってきます。

強烈な興奮が湧き上がってきます。

あ~ なんと刺激的なんだ! ああ~、これは、、あの時の、、、

俺は彼女の体を引き寄せてその口に口を重ねます。
彼女の唾液が今まで以上に大量に口に流れ込んで来ます。
いくらゴクゴクと飲み込んでも後から後から絶えることなく
彼女の粘っこい液体が流れ込んで来ます。

あ~ 君の味がする、、、これは君の体の一部なんだ!
腹部の手を
ぎゅーーーーーーーーーっと!その一番奥にめり込ませます。
そこには彼女の腸がぎっしり詰まっていて、その感触が、
ぐにゅぐにゅ~っ!と指に伝わってきます。
ぐじゅぐじゅぐうじゅ~、、、、、ぐちゃ、、内臓の音が聞こえて来ます。
その音がますます興奮を呼び起こしていきます。

彼女の体が震えを伴って不規則に痙攣しているかのようです。
あ~
腸がまるで泡立っている!
流動物が手の先に伝わってきます。
彼女の体内が燃えているようです。
親指の先を固く突っ張って、へその中央から奥へ押し込んでいきます。
彼女の命の鼓動が指をピクピクピクと押し上げて来ます。
その鼓動がだんだんと激しくなっていくのが分かります。
彼女の匂いが限りなく興奮を駆り立てていきます。
彼女だけの匂いです。


腸の中に食い込んだ指を大きくゆっくりと回していきます。
連なった腸の塊がぬるぬる~っと移動していき、
ぐちゃぐちゅにゅちゅ~、、、、、と音を発します。
強烈な刺激で、彼女の上半身が弓のように反り返っていき、
胸元から首筋がぎゅーーーーーっと伸びていきます。
真っ白な首筋が伸び切って、のどの出っ張りが浮かび上がっていきます。


その、のけ反った首筋を胸元から口を密着させながら
彼女の肌の養分を吸い尽くすかのように深く深く吸いながら上に走らせます。
あ~ これが彼女の味、君の味、甘酸っぱ~い味が口の中に広がっていきます。
それ以上吸い取れない程に露出した肌を何度も舌で愛撫し続けます。

 

背中に回した左手を強く引き寄せ下腹の内臓の中に押し込んでいきます。
長く繋がった腸のうねりが、強烈な勢いで俺に襲い掛かってきます。
あ~ 、、、俺の脳細胞が破壊される!

その感触はあの森で俺を目覚めさせた強烈な快感でした。
脳の中に突き刺さるーーーーーーーーーーーう!
忘れられるはずない、、この感触を、、最愛の君を、、、絶対に忘れない!
君と必ず結ばれる! 必ず君にたどり着いて見せる!

温かい腸のうねりと鼓動が俺を、まるで底なし沼に
引き込んでいくように思えました。
きっと俺はこの沼から一生抜け出すことは出来ない!
今の記憶が例え失われたとしても、いずれ又呼び起こされて、
永遠に彼女を追い求め探し続けていくのだ。


強烈な興奮が俺の全身に伝わってきます。

彼女の口が熱い吐息とともに俺の口に密着してきて、
新たな唾液が口から大量に注ぎ込まれてきます。
その新鮮な液体が溢れて粘っこい糸を引いていきます。
それを全て飲み込みながら下腹の腸を更に大きくゆっくりと混ぜます。
内臓の中にめり込んだ親指と残りの指を、ぐーーーっと!腸の中で開きます。

ぐちゃぐちゅにゅちゅ~、、、、、ぬるぬるぐじゅ~う、、、!


ゴメンよ! もう我慢が出来ない!


懇親の力を込めて連なる腸を確実に掴んで、

思いっ切って、ぐちゃっと握りました。。。。。。。。

手の中で腸が、ぶちゅっ! とつぶれました。


きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ! ぐちゃ!


一瞬、彼女の体に衝撃が走って!
次の瞬間、

一気に、ぎゅーーーーーーーーーーーっと全身が弓のように伸び切りました!


ああああああああああああああああああああああああああああああああ


せんせーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!


忘れないでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ!



ドン!


ハッ!

私は最後の窓をドン!と締めました。

今日は掃除当番です。
みんなはもう帰って教室には誰も居ません。
私が最後です。
最後の窓も締めたし帰るだけです。
ああ、、、もうこんな時間だ!
私、今まで1人で何をやっていたのでしょう、、 変だな~

お腹がペコペコだーーーーーーーーーーーーあ!

今日のご飯は何だろうな~ 楽しみ! ルンルン!

早く、か~えろっと!





ドン!


ああああ、、、、、、ぺちゃ! ゴーーーーーーーーーーーン!

イテーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーエ!

こんな処に大きな石が、、、、、、ラベンラー畑に気を取られて

足元の石にけつまずいて、こけた! 何やってんだ俺は! 独り相撲か~
文句言えないな、ここは画伯の屋敷だし、仕方ないか~
あ~ スーツが泥だらけだ! でも汚れ過ぎ、、なんで?

画伯はまだなのか?
もう1時間になる! 一体どうしたって言うんだ!

と、その時、
インターホンのいつもの声の主と思われる女性が歩いて来ました。
和服姿の上品な感じの女性でした。

俺に丁寧におじきをして言いました。

すみませんお待たせをいたしました。
誠に申し訳ありません。
今日は、先生は気が変わられたということでお会いできません。
本当に申し訳ありません。

こちらからお呼び立てをしおきながら、誠に申し訳ございません。

今日の処は、どうぞお引き取り下さいませんでしょうか。

はーーーーーーーーーーあ、あ~ あの~ 、、、その~

申し訳ございません。 では失礼いたします。

あ、あ、はい、、、! では、、、、、、画伯によろしくお伝えください!

玄関から出ると、ガチャ! 自動ロックの音がしました。

俺! 俺! 何なんだ! きっとバカ! それしかない!

でも、玄関から中に入れてもらえたってことは、
少しは前進かも? よし、また、来よう!


リック ⇒ 暮れのギフトならこちらをぜひ参考にしてください。

夢と幻想の森